どんな職業か
デザイナーが描いたイメージやデザイン画をもとに、服づくりの設計図である型紙(パターン)を作る。デザイナーのイメージを具体的な形に表現して、洋服の生産に結びつける。 パターンを作る技法には、フラットパターンメーキング(平面製図法)と、ドレーピング(立体裁断法)とがある。前者はデザイン原型から様々なバリエーションへの展開、パターンの部分的変更、デザインパターンからの工業用パターンの作成、表地用パターンからの裏地用や芯地用パターンの作成などに用いられる。後者はデザイナーのイメージを実物に近い形で確認しながら作業できるため、シルエットを確認し、パターンの原型を新規に作成するときに用いられる。 アパレルメーカーで洋服の素材やデザインの方向性が決まると、デザイナーが考えたデザイン画をもとにサンプルパターンを作る。デザイナーの意図するイメージを読み取り、実際の生地や厚みを考慮しながら、デザイン画の示す形を人型に布を組んで立体化する。デザイン画のイメージが正確に表現されているか、素材の強度はどうか、着やすさはどうか、シルエットは美しいかなど、細かくチェックしながら、裏地などのパターンも含めて何度も作り直してパターンを起こす。 最近では、CADを利用しパターンを作成する場合も多い。 一応のパターンができあがると工場にサンプルを作ってもらい、更に改良した上で量産のためにサイズ別の型紙を作る。デザインの趣旨、縫製の仕方、ボタンなどの付属品等について、縫製仕様書を作成し、工場側と打ち合わせを行う場合もある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 設計用ソフト(CADのソフトウェア等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 要件分析(仕様作成) | 4.7 | 5 / 498 | 上位1% |
| 傾聴力 | 4.6 | 188 / 498 | 上位38% |
| 読解力 | 4.5 | 130 / 498 | 上位26% |
| クオリティチェック | 4.1 | 16 / 498 | 上位3% |
| 説明力 | 4.1 | 213 / 498 | 上位43% |
| 継続的観察と評価 | 3.9 | 95 / 498 | 上位19% |
| 文章力 | 3.9 | 202 / 498 | 上位41% |
| 指導 | 3.8 | 182 / 498 | 上位37% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.7 | 108 / 498 | 上位22% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.6 | 81 / 498 | 上位16% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 設計 | 3.2 | 12 / 508 | 上位2% |
| 生産・加工 | 2.9 | 15 / 508 | 上位3% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 201 / 508 | 上位40% |
| 芸術 | 2.1 | 33 / 508 | 上位6% |
| 販売・マーケティング | 2.0 | 108 / 508 | 上位21% |
| 数学 | 1.9 | 68 / 508 | 上位13% |
| 事務処理 | 1.7 | 296 / 508 | 上位58% |
| 機械 | 1.6 | 118 / 508 | 上位23% |
| コミュニケーションとメディア | 1.3 | 252 / 508 | 上位50% |
| ビジネスと経営 | 1.3 | 245 / 508 | 上位48% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、服飾関係の専門学校や大学、短大などでパターンの基礎を身につけ、アパレルメーカーなどに就職する場合が一般的である。 学校で習った基礎的な技術だけでなく、各企業独自のパターンのスタイルを習得する必要があり、一人前になるには数年の経験が必要となる。ある程度の経験を積み、技術を身につければ、どこででも生かすことができるという強みがあり、フリーになったり、有名デザイナーの専属となる場合もある。 関連資格として厚生労働省の定める技能検定の「婦人子供服製造技能士(婦人子供既製服パターンメーキング作業)」がある。 生地の柔らかさや厚みを念頭においたパターン制作ができるようになるには、かなりの経験と技術、ファッションセンスが必要となる。また、パターン設計技術に加えて、縫製加工技術も必要となる。服作りが好きであること、ファッションや流行に敏感な感性が求められるほか、数ミリの狂いが生産での問題となることから、几帳面さや集中力も必要となる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.7 |
| 大卒 | 0.4 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
| 高専卒 | 0.0 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
関連する資格
- 特級婦人子供服製造技能士
- 1級婦人子供服製造技能士
- 2級婦人子供服製造技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「車掌」として集計されています(2023年・全国)。この区分には15の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 367.2千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,200.9千円 |
| 平均年齢 | 38歳 |
| 平均勤続年数 | 15.7年 |
| 労働者数 | 1,911人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤254.1千円
- ≤305.5千円
- ≤343.4千円
- ≤365.6千円
- ≤426.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「生産工程従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.8%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人99.9千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比8.5%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比9.5%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
生産工程従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 生産工程60.3%
- サービス職業13%
- 専門的・技術的職業6.3%
- 販売5.3%
- 運搬・清掃・包装等4%
- 事務3%
- その他6.7%
この分類に入った人のうち、39.7%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は、アパレルメーカー、縫製工場、デザイナー事務所等であり、職場は都市部に多い。 正社員の他、契約社員として働いている場合やフリーとして企業から仕事を請け負っている場合もある。女性が大半を占めており、デザイナーがパタンナーを兼ねている場合もある。 賃金は経験や技能によって決まる場合が多い。フリーの場合は出来高制で契約によって金額が決まる。洋服の需要は1年を通じて一定のサイクルがあるため、忙しい時期には労働時間が長くなったり、土日祝日に働くこともある。 高度な技術と経験が必要とされる仕事であり、技術を身につければ長く働けるという強みがある。高度な技術を持ったパタンナーには一定の需要がある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ファッションデザイナー近さ 0.630
- CG制作近さ 0.609
- テキスタイルデザイナー近さ 0.584
- インテリアデザイナー近さ 0.575
- ジュエリーデザイナー近さ 0.539
- グラフィックデザイナー近さ 0.524
- インダストリアルデザイナー近さ 0.492
- 土木設計技術者近さ 0.455
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)