どんな職業か
広告会社等に所属し、企業や団体などの広報活動について、目的や課題を分析し戦略を立て、実施について助言する。 広報の主な役割には、企業環境や社会からの要望の把握、自社の自己認識と外部からの評価、企業文化の変革と維持、広報マインドの醸成、企業イメージの向上と変革、企業防衛等がある。こうした多様な役割を果たすため、広報コンサルタントが行う仕事の範囲は多岐にわたる。 具体的な仕事として、パブリシティーの企画・実施、セミナー・シンポジウムの企画・運営、ポスターやPR紙誌等の企画・編集、メディア報道のモニタリングなどがある。危機管理広報、マスコミ対応、地域住民や一般消費者とのコミュニケーション活動の企画・実施なども行う。 最近ではSNS関連業務などにも対応し、様々な企業や公的機関からの依頼も多くなっている。多様な顧客のニーズに応えるため、広報コンサルタントの仕事の幅はさらに広がっている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.4 | 38 / 498 | 上位8% |
| 文章力 | 5.3 | 28 / 498 | 上位6% |
| 説明力 | 5.1 | 39 / 498 | 上位8% |
| 他者との調整 | 4.9 | 20 / 498 | 上位4% |
| 読解力 | 4.8 | 81 / 498 | 上位16% |
| 他者の反応の理解 | 4.6 | 36 / 498 | 上位7% |
| 説得 | 4.4 | 49 / 498 | 上位10% |
| 指導 | 4.3 | 85 / 498 | 上位17% |
| 交渉 | 4.2 | 53 / 498 | 上位11% |
| 継続的観察と評価 | 4.2 | 66 / 498 | 上位13% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 販売・マーケティング | 3.6 | 4 / 508 | 上位1% |
| 顧客サービス・対人サービス | 3.2 | 44 / 508 | 上位9% |
| コミュニケーションとメディア | 3.0 | 14 / 508 | 上位3% |
| ビジネスと経営 | 2.8 | 14 / 508 | 上位3% |
| 事務処理 | 2.6 | 84 / 508 | 上位17% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.4 | 66 / 508 | 上位13% |
| 経済学・会計学 | 2.2 | 31 / 508 | 上位6% |
| 心理学 | 1.8 | 101 / 508 | 上位20% |
| 社会学 | 1.6 | 108 / 508 | 上位21% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.6 | 97 / 508 | 上位19% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.8 | 27 / 426 | 上位6% |
| 発話理解 | 3.7 | 21 / 426 | 上位5% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.7 | 16 / 426 | 上位4% |
| 発話表現 | 3.7 | 30 / 426 | 上位7% |
| トラブルの察知 | 3.6 | 70 / 426 | 上位16% |
| 記述理解 | 3.6 | 35 / 426 | 上位8% |
| 独創性 | 3.6 | 23 / 426 | 上位5% |
| 帰納的推論 | 3.4 | 28 / 426 | 上位7% |
| 演繹的推論 | 3.3 | 48 / 426 | 上位11% |
| カテゴライズ | 3.3 | 10 / 426 | 上位2% |
仕事内容
- 広告会社等に所属し、企業や団体などの広報活動について、目的や課題を分析し戦略を立て、実施について助言する。
- クライアントと打ち合わせを行い、広報・PRの目的を把握する。
- 広報・PRの対象となる企業や商品、同業他社の動向等の関連情報を集め、分析する。
- メインターゲット層の特徴等を考慮し、PR戦略を立てる。
- 広報・PRの中心となるキャッチコピーや、起用するインフルエンサー(芸能人等)などを決定する。
- 素材となる画像、映像などの制作を担当スタッフに依頼する。
- 完成した素材を用いて、ポスターや広告紙面、CMなどの制作をデザイナーやクリエイターに依頼する。
- 雑誌や新聞、Webサイト等の活字メディア向けに原稿を執筆する。
- イベント、セミナー、シンポジウム等を企画する。
- 記者発表会の設営、実施、運営等を行う。
- 地域住民や一般消費者との交流活動を企画・実施する。
- プレスリリースを作成し、配信する。
- SNSの運用と管理を行う。
- メディアに情報を提供し、番組や記事で取り上げてもらえるよう依頼する。
- メディアで報道・掲載された関連箇所を抜粋する。
- 広告の費用対効果や反響を測定する。
- 危機管理発生時のコンサルテーションを行う。
- クライアントのスタッフにトレーニングを行う。
- 年間のスケジュールを作成する。
- メディアや取引先の関係者と連絡を取り、最新のトレンドや情報を共有する。
- 新しい広告媒体やPR手法等について、書籍やインターネット、各種のセミナー等を通じて理解を深める。
なるには
入職にあたって特に学歴や資格は必要とされない。大卒者の場合、学部や専攻は問われないが、コミュニケーション論やメディア論を専攻していたものが比較的多い。 小規模のPR会社では即戦力となる経験者の中途採用が多いが、中堅・大手では新卒採用にも積極的である。 中堅・大手のPR会社が中途採用する場合は、人脈や課題解決力、広報のスキルに加え、業界特有の幅広い知識を求められる。このため異業種からの参入は少ない。 新卒の場合は初めに短期間で基本的なビジネスマナーや知識について研修が行われることが一般的である。その後は3~5年程度、メイン担当者のアシスタントとして働きながら仕事を覚える。また新人のうちは自分の担当以外のPRイベントや日本パブリックリレーションズ協会のセミナーに参加したり、社内勉強会などにも出席して学習を深めてゆく。ある程度のコミュニケーション力、問題解決力、リーダーシップが身につけば一人前として認められ、メイン担当者として仕事を任されるようになる。 関連資格として日本パブリックリレーションズ協会の「PRプランナー」がある。一部のPR会社では同資格の取得者に対して特別手当を支給している。 高い情報収集能力とコミュニケーション力が必要となる。また、常日頃から社会やメディアが求めているトレンドを的確に把握することも重要である。グローバルに顧客を獲得してゆく場合は英語力が求められるほか、原稿を執筆する場合はプロのライターと同程度の文章力も求められることもある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
関連する資格
- PRプランナー
給料
賃金構造基本統計調査では「総合事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 341.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.5千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 労働者数 | 121,664人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤264.6千円
- ≤276.9千円
- ≤304.2千円
- ≤319.1千円
- ≤403.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は広告会社、コンサルティング会社等がほとんどである。職場は都市部に集中している。 昨今の企業広告では女性をターゲットにしたイメージ広告や商品・製品広告が増えていることもあり、女性が多く活躍している仕事である。 賃金、労働時間等労働条件については勤務先の規定によるが、クライアントやマスコミの都合に合わせるため、勤務が不規則になることもある。特にイベント前などの繁忙期は残業が発生しやすく、土日祝日に出勤することも少なくない。 グローバル化やテクノロジーの進歩、ネットメディアの普及等に伴い、企業の広報・PR手段は多様化・複雑化を続けているため広報コンサルタントの活躍の場が広がってゆくと予測される。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 経営コンサルタント近さ 0.838
- 人事コンサルタント近さ 0.821
- 広告ディレクター近さ 0.820
- DXプロデューサー近さ 0.818
- 中小企業診断士近さ 0.810
- 社会学研究者近さ 0.782
- アートディレクター近さ 0.779
- IR広報担当近さ 0.768
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)