どんな職業か
航空管制官は、航空機相互間や航空機と他の車両などの間に安全な間隔を保ち、効率的な交通流を形成するため、無線を使用してパイロットに指示や許可を与える。 航空管制官は、主に空港の管制塔やレーダー管制室と全国に4カ所ある航空交通管制部で業務にあたる。空港の管制塔では、目視で飛行場と周辺空域(空港から半径9km、上空約900m)の航空機の位置や動きを監視し、航空機への離着陸の許可や地上を走行する航空機や他の車両に走行経路の指示などを出す。風向きや風速などを考慮し、使用する滑走路を変更する際の判断も行う。 空港にあるレーダー管制室では、空港の周りや上空の経路を飛行する航空機の位置をレーダー画面で確認しながら着陸の順位付けなどを行い、飛行経路や高度、スピードなどをパイロットに無線で指示していく。 更に、航空交通管制部(札幌、東京、神戸、福岡)では、日本列島上空はもとより日本周辺の洋上を飛行する航空機に対し飛行経路や高度などの指示を行い、飛行の安全を確保する。 天候や航空機の状況は刻一刻と変化するため、航空管制官は常に冷静に状況に応じた判断を瞬時に行う。一機の航空機は、多くの航空管制官にリレーのように受け渡されながら、安全に目的地へ飛行している。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 無線機、レーダー、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.8 | 143 / 498 | 上位29% |
| 外国語を読む | 4.7 | 14 / 498 | 上位3% |
| 外国語を聞く | 4.6 | 5 / 498 | 上位1% |
| 指導 | 4.6 | 47 / 498 | 上位9% |
| 説明力 | 4.6 | 118 / 498 | 上位24% |
| 外国語で話す | 4.5 | 6 / 498 | 上位1% |
| 読解力 | 4.5 | 127 / 498 | 上位26% |
| 他者との調整 | 4.4 | 67 / 498 | 上位13% |
| 学習方法の選択・実践 | 4.2 | 42 / 498 | 上位8% |
| 文章力 | 4.1 | 163 / 498 | 上位33% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 外国語の語彙・文法 | 2.7 | 20 / 508 | 上位4% |
| 教育訓練 | 2.1 | 58 / 508 | 上位11% |
| 公衆安全・危機管理 | 2 | 43 / 508 | 上位8% |
| 事務処理 | 1.8 | 261 / 508 | 上位51% |
| 法律学、政治学 | 1.7 | 92 / 508 | 上位18% |
| 輸送 | 1.6 | 55 / 508 | 上位11% |
| 通信技術 | 1.6 | 67 / 508 | 上位13% |
| 地理学 | 1.5 | 40 / 508 | 上位8% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.4 | 291 / 508 | 上位57% |
| コミュニケーションとメディア | 1.4 | 248 / 508 | 上位49% |
なるには
航空管制は国の仕事として行われるため、航空管制官は全員、国家公務員である。そのため、航空管制官採用試験(専門職国家公務員採用試験:大学卒業程度)に合格し、国土交通省に採用後、航空関係の法令、管制の方法、レーダーの知識、気象学などについて所定の研修を受ける必要がある。 大卒程度区分の受験資格は、30歳未満である。採用時には視力や聴力等の身体検査基準がある。採用後は8ヶ月間、航空保安大学校(大阪府泉佐野市)で研修を受ける。研修修了後、全国各地の空港や航空交通管制部等の管制機関に配属される。配属先で数ヶ月から数年にわたるOJT(実地訓練)を経て、技能試験に合格すると航空管制官として任命される。なお、航空管制官の業務資格は勤務地毎に異なるため、異動の度に訓練、試験を受ける必要がある。 航空管制や航空行政に関する調査や企画の事務、あるいは大学校の教官、国際民間航空機関(ICAO)の職員として働くこともある。パイロットと意思疎通を図るための英語力、航空機の性能や気象に関する知識、航空についての法令と国際規則についての知識が必要とされる。集中力、正確な判断力も求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 高卒 | 0.5 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- 航空無線通信士
給料
賃金構造基本統計調査では「航空機操縦士」として集計されています(2023年・全国)。この区分には4の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 1,380.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,224.4千円 |
| 平均年齢 | 43.4歳 |
| 平均勤続年数 | 15.6年 |
| 労働者数 | 517人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤430.9千円
- ≤508.4千円
- ≤673千円
- ≤949千円
- ≤1,519.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
全国の空港と札幌、東京、神戸、福岡にある航空交通管制部などに勤務する。全国的な転勤がある。 勤務体制は各空港の運用時間によって異なる。国際空港や航空交通管制部は24時間体制のため、早朝や深夜の勤務、夜勤もある。また、曜日に関係なく勤務し、休日は交替でとる。就業者のうち、女性比率は約30%となっている(2019年4月時点)。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ディスパッチャー(航空機運航管理者)近さ 0.830
- パイロット近さ 0.710
- 空港グランドスタッフ近さ 0.639
- 外科医近さ 0.620
- 内科医近さ 0.594
- 小児科医近さ 0.588
- 細胞検査士近さ 0.586
- 海上保安官近さ 0.583
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)