どんな職業か
テレビやラジオの放送にあたって、映像や音声を用いて番組やCMを制作し、スケジュール通りに電波で送信したり、放送の高度化に向けた技術開発を行う。 仕事は、大別すると制作、送出、送信、研究開発などに分けられる。 制作では、番組制作の監督役であるディレクターの指示を受け、スタジオや中継車を基地とした野外のイベントなどにおいて、カメラ、マイクロホン、VTRなどの機材を整備して、番組制作に携わる。技術部門の責任者であるテクニカルディレクターの指示のもと、カメラを使用して撮影を行うカメラマン、マイクで音を録音する音声、カメラの映像を切り替えるスイッチャ-、音声の調整と録音を行うミキサー、照明など様々な技術者の共同作業で、一つの番組を制作する。 送出では、制作された番組やCMを決められた順序にしたがって、送信所や系列の放送局に送り出す。トラブル等が起きないように、放送機器の点検と整備も行う。 送信では、送信機やアンテナを操作して放送電波を発信し、各家庭まで送り届ける。無線技術についての専門知識を持つ技術者が、鮮明な映像、クリアーな音声が全国の世帯に送り届けられるように、常に必要な調整を行う。 研究開発では、デジタル技術の急速な発展に対応し、新技術や機器についての開発や実用化を行っている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 中継車、カメラ、VTR、マイク、放送機器、送信機
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.2 | 261 / 498 | 上位52% |
| 読解力 | 4.0 | 208 / 498 | 上位42% |
| 道具、機器、設備の選択 | 4.0 | 38 / 498 | 上位8% |
| 操作と制御 | 4.0 | 9 / 498 | 上位2% |
| 故障等の原因特定 | 3.9 | 25 / 498 | 上位5% |
| 設置と設定 | 3.8 | 22 / 498 | 上位4% |
| 文章力 | 3.8 | 223 / 498 | 上位45% |
| 説明力 | 3.7 | 302 / 498 | 上位61% |
| 計器監視 | 3.6 | 14 / 498 | 上位3% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.6 | 144 / 498 | 上位29% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションとメディア | 3.2 | 9 / 508 | 上位2% |
| 通信技術 | 3.0 | 5 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 1.9 | 238 / 508 | 上位47% |
| 芸術 | 1.9 | 39 / 508 | 上位8% |
| コンピュータと電子工学 | 1.8 | 68 / 508 | 上位13% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.7 | 202 / 508 | 上位40% |
| 機械 | 1.6 | 123 / 508 | 上位24% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.6 | 321 / 508 | 上位63% |
| ビジネスと経営 | 1.3 | 235 / 508 | 上位46% |
| 工学 | 1.3 | 133 / 508 | 上位26% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.9 | 17 / 426 | 上位4% |
| 聴覚の感度 | 3.3 | 10 / 426 | 上位2% |
| 発話理解 | 3.1 | 129 / 426 | 上位30% |
| 記述表現 | 3.1 | 153 / 426 | 上位36% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.1 | 41 / 426 | 上位10% |
| 発話表現 | 3.1 | 184 / 426 | 上位43% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.1 | 53 / 426 | 上位12% |
| 記述理解 | 3.0 | 158 / 426 | 上位37% |
| 演繹的推論 | 3.0 | 129 / 426 | 上位30% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.0 | 100 / 426 | 上位23% |
仕事内容
- テレビやラジオの放送にあたって、映像や音声を用いて番組やCMを制作し、スケジュール通りに電波で送信したり、放送の高度化に向けた技術的開発をする。
- 中継に必要な回線の敷設を申請する。
- スタジオや中継車を基地とした野外のイベントなどにおいて、番組制作のためにカメラ、マイクロホン、VTRなどの機材を配線し、操作する。
- 放送局にニュース現場の状況を送信するため、アンテナを設置する。
- 中継場所から放送する際に映像や音声のための機材の据え付けや操作をする。
- 放送局への中継映像の送信状況を監視し、放送の質を維持するために装置の調整をする。
- ニュース現場の映像や音声を録画し、編集する。
- 放送予定の番組の試写を行い、番組が送信可能かどうかを確認する。
- 番組に必要な文字テロップをパソコンを使って入力する。
- 制作された番組やCMを決められた順序に従って送信所や系列の放送局に送り出す。
- 複数の映像を切り替えて放送する。
- すでに放送された番組を再編集して放送する。
- ネットワーク接続を用いて、映像や音声を長距離伝送する。
- ネットワーク機器のセキュリティを点検する。
- テロップシステムを保守管理する。
- 放送事故が起きないように、放送機器の点検と整備をする。
- 手工具を使い、装置の保護および小規模なメンテナンスをする。
- 減価償却費などコストを管理する。
- 新たに導入する設備を選定する。
- 電子通信技術の高度化に対応して放送技術の分野で技術的開発を行う。
なるには
新規学卒者の場合は、主に工学系の大学あるいは高等専門学校、電子・通信・放送系の専門学校などを卒業し、テレビ・ラジオ局や制作プロダクションに採用されるのが一般的である。経験者が中途採用されることもある。 入職後研修を通して放送局全体の設備や放送技術者が担当する仕事を幅広く理解する。各部門に配属され、実習や実務を通じて経験を積み、一人前の技術者として仕事を任されるようになる。 制作では、ディレクターの演出を理解して番組に反映させる能力や、映像や音響に関する優れた感性が必要となる。送出では、映像、音声、無線等についての幅広い知識が必要となる。送信では無線についての専門知識が求められるため、国家資格の「陸上無線技術士」が必須となる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 専門学校卒 | 0.5 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
| 高専卒 | 0.0 |
| わからない | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の情報処理・通信技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には2の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 371.6千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,123.3千円 |
| 平均年齢 | 40歳 |
| 平均勤続年数 | 11.3年 |
| 労働者数 | 24,090人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤305.5千円
- ≤326.4千円
- ≤348.2千円
- ≤371.3千円
- ≤443.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
全国の放送局やラジオ局に勤務する。番組制作を専門に行う会社やプロダクションに所属することもある。ただし、テレビ番組の制作は東京や大阪などの大都市の放送局で行われることが多く、地域的な偏りがある。 勤務は不規則なことが多く、制作では、長時間におよぶスタジオ撮影や悪天候のもとでの野外撮影などが行われることもある。また、送信では、テレビやラジオの放送時間にあわせて、早出や夜間などのシフト勤務を行う。放送局の多くが24時間等、長時間放送しており、宿直勤務や休日出勤をすることもある。 インターネット放送局なども広がり、情報面の変化もあるが、このような制作など技術者の活躍の場は広がっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 録音エンジニア近さ 0.627
- テレビカメラマン近さ 0.607
- 映像編集者近さ 0.564
- 舞台照明スタッフ近さ 0.550
- エレベーター据付近さ 0.548
- 電気通信技術者近さ 0.543
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.528
- 発電所運転管理近さ 0.495
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)