どんな職業か
テレビ局や映像プロダクション等で、監督(ディレクター)と協力して、編集機器を使って映像の加工・編集を行い、映画、ビデオ、放送番組など映像作品として完成させる。 具体的な業務としては、収録映像のマスターから編集作業用のものを作る「ワーク起こし」、選んだ素材をつないで作品全体の構成を確認する「オフライン編集」、オフライン編集に細かな修正を加えていく「オンライン編集」、映像素材の色調を統一する「カラーグレーディング」などを行い、収録された映像素材を映像原版に仕上げる。映像原版から録音エンジニアによるミキシング作業を経て完成作品となる。 編集作業はデジタル素材を使い、高性能な機材で編集ソフトを使って作業を行う「ノンリニア編集」が中心である。そのため、編集ソフトの操作などのスキルも求められる。また、最近では作品の納品形態もDVD、ブルーレイディスク、インターネット用映像等、多様化している。 様々なスキルや経験が必要な仕事であり、経験を積むと自分の判断や感性を生かせる業務を担当するようになる。また、編集を担当した作品のクレジット(制作関係者のリスト)に自分の名前が表示される時など、やりがいを感じる人も多い。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 映像編集機器、映像編集ソフト、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.5 | 210 / 498 | 上位42% |
| 説明力 | 4.3 | 177 / 498 | 上位36% |
| 読解力 | 4.2 | 175 / 498 | 上位35% |
| 文章力 | 3.8 | 209 / 498 | 上位42% |
| 時間管理 | 3.7 | 87 / 498 | 上位17% |
| 新しい情報の応用力 | 3.7 | 143 / 498 | 上位29% |
| クオリティチェック | 3.7 | 53 / 498 | 上位11% |
| 他者の反応の理解 | 3.6 | 211 / 498 | 上位42% |
| 他者との調整 | 3.6 | 227 / 498 | 上位46% |
| 継続的観察と評価 | 3.4 | 192 / 498 | 上位39% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションとメディア | 3.2 | 7 / 508 | 上位1% |
| 芸術 | 2.6 | 19 / 508 | 上位4% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.0 | 127 / 508 | 上位25% |
| 事務処理 | 1.9 | 228 / 508 | 上位45% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.7 | 307 / 508 | 上位60% |
| 通信技術 | 1.6 | 64 / 508 | 上位13% |
| 販売・マーケティング | 1.3 | 227 / 508 | 上位45% |
| コンピュータと電子工学 | 1.3 | 137 / 508 | 上位27% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.2 | 177 / 508 | 上位35% |
| ビジネスと経営 | 1.2 | 289 / 508 | 上位57% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 独創性 | 3.6 | 24 / 426 | 上位6% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.5 | 37 / 426 | 上位9% |
| 発話理解 | 3.4 | 61 / 426 | 上位14% |
| トラブルの察知 | 3.3 | 235 / 426 | 上位55% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.2 | 30 / 426 | 上位7% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.2 | 15 / 426 | 上位4% |
| 記述理解 | 3.2 | 116 / 426 | 上位27% |
| 記述表現 | 3.1 | 156 / 426 | 上位37% |
| 発話表現 | 3.1 | 185 / 426 | 上位43% |
| マルチタスク | 3.0 | 94 / 426 | 上位22% |
仕事内容
- 撮影された映像を監督(ディレクター)等の指示に基づいて編集し、映像作品として仕上げる。
- プロデューサーやディレクターなどと打ち合わせをし、作品の構成や意図を把握する。
- ディレクターや撮影スタッフと共に、撮影された全カットをチェックし、使用する映像を選ぶ。
- 選んだ素材映像から不要な部分をカットし、必要な映像をつなぎ合わせる。
- 映像を何度も検討し、規定の時間内に収めながら、作品としての流れに組み上げる。
- 作品全体の色調を統一するカラーグレーディングを行う。
- テロップを作成する。
- 映像や音声の収録スタッフに対して、効率的編集が行える収録方法について助言・指示を出す。
- 脚本会議に出席する。
- 脚本を確認し、正確な演技を助言する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般的には、専門学校の放送、映像、音響などの学科を卒業し、映像プロダクション、ポストプロダクション、テレビ局に採用されるケースが多い。大学の映画学科、映像学科などの卒業者もいる。 映像編集者は、採用後にアシスタント的立場の「サブ」として、一人前の映像編集者である「メイン」のもとに配属される。映像編集者として経験を積み、製作費が大きい作品やVFXの編集者となる場合もある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.2 |
| わからない | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「身の回り世話従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には6の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 254.3千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 244.7千円 |
| 平均年齢 | 41.8歳 |
| 平均勤続年数 | 7.8年 |
| 労働者数 | 8,282人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤225千円
- ≤230.4千円
- ≤244千円
- ≤257.3千円
- ≤296.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
映像プロダクションは東京、大阪などの大都市圏に集中している。東京都内ではテレビ局の近くに多い。 勤務は不規則である。この業界では、仕事に合わせて勤務時間を決める「配員表」を配り、それに基づいて出勤時間が決まるのが一般的である。このため担当する業務によっては、毎週同じ曜日に休日が取れるとは限らず、振替休日等で休みはあるが、変則的な休日になる。納期が近づくと残業が集中することが多い。 フリーランスで映像編集等を行っている人もいる。 スマートフォンやタブレットなどの性能が向上し、映像機材及びソフトウェアなども無料で利用可能なものも普及していることから、映像編集者でなくとも簡易に映像配信を手掛けることが可能となっている。加えて、最近ではAI技術の進歩により、撮影から編集まで人手をかけずに対応できるようになりつつあることから、映像編集者の仕事においては、より高度な水準が要求されるようになっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 動画制作近さ 0.695
- グラフィックデザイナー近さ 0.683
- CG制作近さ 0.665
- 広告デザイナー近さ 0.609
- 録音エンジニア近さ 0.607
- アートディレクター近さ 0.607
- テレビ・ラジオ放送技術者近さ 0.564
- イラストレーター近さ 0.526
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)