どんな職業か
通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う。 貨物を輸出又は輸入しようとする場合は、その貨物の品名、数量、価格等必要な事項を税関長に申告し、許可を受けなければならない。この輸出入申告手続をはじめとする通関業務に関して、輸出入者の代理又は代行をするのが通関業者であり、通関業務には、適正な申告を行うための高度な専門能力が要求されるため、通関業者は営業所に通関士を配置する義務がある。 通関士は、通関業者が行う通関業務に従事し、通関業者が税関官署に提出する輸出入申告書、船(機)用品積込承認申告書、関税修正申告書、関税更正請求書、不服申立書等の通関書類ついて、その内容を審査し、申告等を行う。また、それらの書類の作成や、関税分類・評価申告の指導・通関手続・事後調査・検査における税関官署への説明の代行などの業務も行う。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 読解力 | 4.1 | 182 / 498 | 上位37% |
| 説明力 | 4.0 | 219 / 498 | 上位44% |
| 傾聴力 | 4.0 | 307 / 498 | 上位62% |
| 文章力 | 4.0 | 187 / 498 | 上位38% |
| 他者との調整 | 3.6 | 209 / 498 | 上位42% |
| 説得 | 3.6 | 193 / 498 | 上位39% |
| 指導 | 3.5 | 252 / 498 | 上位51% |
| 外国語を読む | 3.5 | 44 / 498 | 上位9% |
| 交渉 | 3.5 | 182 / 498 | 上位37% |
| 他者の反応の理解 | 3.4 | 252 / 498 | 上位51% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 輸送 | 3.4 | 1 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 3.4 | 21 / 508 | 上位4% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 194 / 508 | 上位38% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.1 | 50 / 508 | 上位10% |
| 法律学、政治学 | 2 | 65 / 508 | 上位13% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.9 | 159 / 508 | 上位31% |
| 経済学・会計学 | 1.6 | 75 / 508 | 上位15% |
| 生産・加工 | 1.6 | 144 / 508 | 上位28% |
| 販売・マーケティング | 1.4 | 211 / 508 | 上位42% |
| 地理学 | 1.3 | 57 / 508 | 上位11% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.5 | 135 / 426 | 上位32% |
| 記述表現 | 3.1 | 162 / 426 | 上位38% |
| 記述理解 | 3.1 | 147 / 426 | 上位35% |
| マルチタスク | 3.0 | 89 / 426 | 上位21% |
| 発話理解 | 3 | 186 / 426 | 上位44% |
| 発話表現 | 3 | 214 / 426 | 上位50% |
| 記憶力 | 3 | 102 / 426 | 上位24% |
| 演繹的推論 | 2.9 | 182 / 426 | 上位43% |
| 帰納的推論 | 2.9 | 169 / 426 | 上位40% |
| 演算力 | 2.9 | 63 / 426 | 上位15% |
仕事内容
- 貨物の輸出入の際の手続きの専門家として、法令に基づき、税関に提出する通関書類の審査をする。
- 輸出入者からインボイスやパッキングリストなどの通関関係書類を入手する。
- 輸出入者に代わって通関手続きを代行する。
- 輸出入の際に、国内関係法令に基づく許可や承認が必要かを調べる。
- 輸出入貨物の品名、数量、価格などにより、適用税番・税率を決定し、課税価格の適否を確認する。
- 輸出入申告書を作成して税関へ申告する。
- 税関での審査や検査の結果を受け、必要な事項を税関へ出向いて説明する。
- 輸出入通関に伴う関税分類、評価申告の指導をする。
- 税関の事後調査への立会いをしたり、相談を受ける。
- 輸出入物品を検品する。
- 輸出入物品の配送を手配する。
- 輸出入物品を税区分に応じたHSコードに分類する。
- 保税倉庫を管理する。
- コンテナのドレージ(陸送)、バンニング/デバニング(詰め込み/取り出し)作業を調整する。
なるには
通関士になるには国(財務省・税関)が行う通関士試験に合格しなければならない。試験は実務経験があると一部免除されるため、通関業者に就職してから会社内や通関業者団体で行っている研修会、通信教育で勉強し、通関士の資格獲得を目指す人も多い。ただし、学歴、年齢、経歴、国籍等についての受験資格制限はない。 試験では、通関業法、関税法・関税定率法、外国為替及び外国貿易法などの関係法令に熟知する他に、輸出入申告書、輸入(納税)申告書などの通関手続に関する書類作成についての十分な知識が求められる。また、通関書類の付属書類である仕入書(インボイス)、包装明細書(パッキングリスト)、輸出入承認書、原産地証明書などについても十分な理解が求められる。 通関業務で扱う書類は英語で書かれているので、英語力も必要である。 なお、通関士試験に合格したものは、受験地に関わりなく、どの税関の管轄区域においても通関士となることができる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.9 |
| 高卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.0 |
| 短大卒 | 0.0 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
| わからない | 0.0 |
関連する資格
- 通関士
給料
賃金構造基本統計調査では「配管従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 362.2千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 779千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13年 |
| 労働者数 | 7,843人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤293.4千円
- ≤311.4千円
- ≤336.8千円
- ≤388.4千円
- ≤507.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
通関士は基本的に通関業を営む企業に勤務しており、輸出入の貨物が多く集まる東京、大阪、横浜などの税関の近くに集中している。多くの通関業者が港湾運送業や道路運送業、倉庫業、航空貨物代理店業などを兼業している。 通関士の資格保有者で業務に従事している人は、8,340人である(2025年4月時点*)。 通関士は、通関業者の従業者として所属先の賃金体系が適用されるが、通関士手当を特別に支給している企業もある。 *税関 ホームページより
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 公認会計士近さ 0.642
- ディスパッチャー(航空機運航管理者)近さ 0.631
- 臨床開発モニター近さ 0.628
- 税務事務官近さ 0.601
- 経理課長近さ 0.589
- IR広報担当近さ 0.583
- 貿易事務近さ 0.578
- 旅行会社カウンター係近さ 0.576
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)