どんな職業か
日本の伝統文化であるきものの着付け技術や知識を教える。 かつて日本人は自分できものを着ることができたが、ライフスタイルの西洋化に伴って、きものを着る機会が減り、自分で着ることができない人が多くなった。 きもの着付師は、教室で生徒に着付けだけでなく、立ち居振る舞いや礼儀作法、きものの手入れ方法など、着装に関する様々な技術や知識も教える。呉服店などでは、着る人の好みや容姿に似合った和服を見立てたり、きものと小物の合わせ方、帯の結び方など、着付けやきものに関するあらゆることについてアドバイスをして販売するコンサルタントやアドバイサーの役割も果たす。また、人前で着付けを実演したり、きものについて話をしたりする。 有名なきもの着付師になると、テレビや雑誌に取り上げられたり、講演、原稿の執筆を依頼されることもある。また、舞台やファッションショーの着付け、コーディネート、そのほかスタイリスト的な仕事も行う。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 3.3 | 415 / 498 | 上位83% |
| 指導 | 3.2 | 341 / 498 | 上位68% |
| 時間管理 | 3.2 | 219 / 498 | 上位44% |
| 説明力 | 3.1 | 381 / 498 | 上位77% |
| 他者の反応の理解 | 3 | 331 / 498 | 上位66% |
| 読解力 | 3.0 | 395 / 498 | 上位79% |
| 学習方法の選択・実践 | 2.7 | 308 / 498 | 上位62% |
| 他者との調整 | 2.6 | 384 / 498 | 上位77% |
| 文章力 | 2.5 | 419 / 498 | 上位84% |
| 対人援助サービス | 2.5 | 345 / 498 | 上位69% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 2.3 | 176 / 508 | 上位35% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.4 | 271 / 508 | 上位53% |
| 教育訓練 | 1.3 | 197 / 508 | 上位39% |
| コミュニケーションとメディア | 1.3 | 270 / 508 | 上位53% |
| 販売・マーケティング | 1.2 | 248 / 508 | 上位49% |
| 芸術 | 1.2 | 84 / 508 | 上位17% |
| 心理学 | 1.1 | 257 / 508 | 上位51% |
| 社会学 | 1.0 | 268 / 508 | 上位53% |
| ビジネスと経営 | 1.0 | 362 / 508 | 上位71% |
| 事務処理 | 1.0 | 434 / 508 | 上位85% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、きもの着付師を育成するためのカリキュラムやレッスンのあるカルチャーセンターや学校、着付教室等で着付け技術や知識を学んで入職することが多い。 熟達した技術と豊富な経験が必要とされるため、中高年齢者の入職も珍しくない。 着付教室の場合、助手や見習として勤務し、指導技術やノウハウを習得してから講師となるのが一般的である。通っていた教室で講師の仕事をする場合もある。 関連資格としては、厚生労働省が定める技能検定の「着付け技能士」や厚生労働省が認定する社内検定認定制度の資格がある。 きものの着方や帯の結び方といった着付けの技術のほかに、きものの歴史や種類、染織、和装でのマナー、きものを着る時の小物など、幅広い知識が要求される。 また、きものという伝統文化を伝えるという使命感をもって仕事をすることが必要である。人にものを教える立場として、責任感、礼儀作法、指導者としての心がまえや教え方のスキルなども求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 短大卒 | 0.3 |
| 高卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| 大卒 | 0.3 |
| わからない | 0.2 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- 1級着付け技能士
- 2級着付け技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「総合事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 341.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.5千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 労働者数 | 121,664人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤264.6千円
- ≤276.9千円
- ≤304.2千円
- ≤319.1千円
- ≤403.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「サービス職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3.1%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人249.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比25.8%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比25.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
サービス職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- サービス職業65.6%
- 販売9.6%
- 事務6.6%
- 専門的・技術的職業6.2%
- 生産工程4.2%
- 運搬・清掃・包装等2.9%
- その他4.2%
この分類に入った人のうち、34.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
職場は全国の着付教室やカルチャーセンター、きもの販売会社や呉服店などであり、そこで講師やきものアドバイザーをとして仕事をする。雇用されて働くほか、フリーランスとして着付け教室等と契約する場合や、自分で着付教室を開く場合もある。友人・知人に依頼された時にだけ教えるというスポット的な働き方をしているケースもある。 性別は、ほとんどが女性である。主婦や他の職業をもちながら着付指導の仕事をしている人もいる。 着付教室やカルチャーセンターと契約して講師をする場合は、定められた日時に教え、それに応じた報酬を得る。自分で着付け教室や学校を開く場合は、経営が軌道に乗ればかなりの収入が得られるが、生徒の確保など、経営者としての手腕が必要になる。 きものの着方を知らない年齢層が増える中で、きもの着付師は日本固有の伝統文化を普及させ、後世に伝えていく役割を担っている。海外からのきものに対する関心も高く、最近では外国人に向けたレッスンも開催されており、今後も一定の需要が見込まれる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ホールスタッフ(レストラン)近さ 0.784
- 家政婦(夫)近さ 0.759
- 衣料品販売近さ 0.746
- バーテンダー近さ 0.739
- スーパーレジ係近さ 0.733
- 客室清掃・整備担当(ホテル・旅館)近さ 0.728
- 調理補助近さ 0.726
- 駅構内売店店員近さ 0.723
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)