どんな職業か
麻薬や覚醒剤、大麻、向精神薬、あへん、危険ドラッグを含む指定薬物といった薬物の乱用を防止するため、特別司法警察員として、非合法に取引されている薬物の取締りや、医療用の向精神薬等の不正流通防止のための監視・監督などを行う。 具体的には、薬物犯罪にかかわる捜査(薬物犯罪者の逮捕・取り調べ等)、犯罪現場から押収された薬物の鑑定を行う。国際的な密売組織の壊滅を図るため、国際的な協力体制のもと、各国の捜査機関との情報交換や捜査協力を行う。 また、病院などの医療機関に対し、鎮痛鎮静剤として使用される麻薬や睡眠薬などの向精神薬が適正に使用・保管されているかについて、立入検査を中心に指導・監督するほか、製薬会社などに対して不正使用の防止、製造工程や正規流通経路からの横流し防止などの監督・取締りを行う。 その他に、薬物乱用防止の啓発活動や薬物乱用者の再乱用防止に資する取組を行っている。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 6.4 | 8 / 498 | 上位2% |
| 説得 | 5.5 | 6 / 498 | 上位1% |
| 文章力 | 5.2 | 31 / 498 | 上位6% |
| 説明力 | 5.2 | 34 / 498 | 上位7% |
| 他者の反応の理解 | 5.2 | 14 / 498 | 上位3% |
| 読解力 | 5.0 | 47 / 498 | 上位9% |
| 交渉 | 5 | 9 / 498 | 上位2% |
| 他者との調整 | 4.5 | 48 / 498 | 上位10% |
| 指導 | 4.5 | 63 / 498 | 上位13% |
| 論理と推論(批判的思考) | 4.3 | 51 / 498 | 上位10% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 法律学、政治学 | 4.2 | 8 / 508 | 上位2% |
| 日本語の語彙・文法 | 3.8 | 13 / 508 | 上位3% |
| 事務処理 | 3.6 | 8 / 508 | 上位2% |
| 心理学 | 2.9 | 24 / 508 | 上位5% |
| 化学 | 2.5 | 18 / 508 | 上位4% |
| 人事労務管理 | 2.3 | 21 / 508 | 上位4% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.2 | 37 / 508 | 上位7% |
| 社会学 | 2.1 | 36 / 508 | 上位7% |
| 生物学 | 1.8 | 61 / 508 | 上位12% |
| セラピーとカウンセリング | 1.8 | 66 / 508 | 上位13% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 4.5 | 2 / 426 | 上位1% |
| 発話理解 | 4.3 | 1 / 426 | 上位1% |
| 発話表現 | 4.3 | 2 / 426 | 上位1% |
| 選択的注意(集中する力) | 4.3 | 1 / 426 | 上位1% |
| 記述理解 | 4.2 | 4 / 426 | 上位1% |
| マルチタスク | 4.1 | 1 / 426 | 上位1% |
| トラブルの察知 | 4.0 | 5 / 426 | 上位1% |
| 演繹的推論 | 4 | 4 / 426 | 上位1% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.8 | 2 / 426 | 上位1% |
| 持久力(スタミナ) | 3.8 | 2 / 426 | 上位1% |
仕事内容
- 特別司法警察員として、非合法に取引されている薬物の取締り、中毒者対策、薬物乱用防止の啓発活動を行う。
- 医療機関に対し、医療上有用な麻薬や向精神薬の使用について指導・監督をする。
- 医療用の麻薬や向精神薬の製造工程や流通経路からの横流し防止のため、監督と取締りをする。
- 非合法に取引されている麻薬や覚せい剤などの取締りをする。
- 麻薬や覚せい剤などの中毒者が犯した罪について、司法警察員として捜査する。
- 国際的な密売組織の壊滅を図るため、各国の捜査機関との情報交換や捜査協力をする。
- 薬物乱用者に対して社会復帰に向けた指導や助言をする。
なるには
麻薬取締官は、厚生労働省の地方支分部局である地方厚生(支)局麻薬取締部に勤務する国家公務員である。国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)「行政」又は「デジタル・電気・電子」の合格者か、薬剤師若しくは薬剤師国家試験の合格者で29歳以下の者が、麻薬取締部の試験に合格し、採用となる。 採用後は、一定の実務経験を積んだ後、麻薬取締官研修を修了すると、麻薬取締官に任命される。(※) 麻薬取締部には部長の下に調査総務課、捜査課、密輸対策課、サイバー捜査課、国際情報課、鑑定課、情報管理分析課、情報官、密輸対策官、鑑定官等が配置されており、任命後はそれぞれの課に配属される。捜査には危険が伴うこともあるため、逮捕術訓練や拳銃射撃訓練も受ける。 (※)麻薬取締官になるための要件は政令により定められており、①2年以上麻薬取締に関する事務に就く、②3年以上薬事に関する行政事務に就く、③大学卒業後、1年以上麻薬取締に関する事務に就く、のいずれかを満たす必要がある。また定員は300人である(2024年5月現在)。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.9 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.3 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.0 |
| 高卒未満 | 0 |
| 高卒 | 0 |
関連する資格
- 薬剤師
給料
賃金構造基本統計調査では「薬剤師」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 417.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 768.7千円 |
| 平均年齢 | 40.3歳 |
| 平均勤続年数 | 7.9年 |
| 労働者数 | 10,783人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤374.8千円
- ≤399.5千円
- ≤423.2千円
- ≤442.1千円
- ≤479.6千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「保安職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人8千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比0.9%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
保安職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 保安職業23.6%
- 運搬・清掃・包装等16.7%
- サービス職業14.5%
- 販売12.1%
- 事務8.8%
- 生産工程7.7%
- その他16.6%
この分類に入った人のうち、76.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
職場は、全国7地区(札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市)1支局(高松市)1支所(那覇市)3分室(横浜市、神戸市、北九州市)に配置されている地方厚生(支)局麻薬取締部である。 労働時間は原則として、1日7時間45分、土日祝日等の休日は休みになっているが、仕事の性格上、勤務時間が不規則になり、休日や深夜・早朝の出勤が必要な場合もある。ただし、休日出勤した際には振替休日等の制度もある。給与は国家公務員の一般行政職の水準に調整手当がプラスされた俸給が支給される。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 警察官(都道府県警察)近さ 0.833
- 検察官近さ 0.754
- 児童発達支援管理責任者近さ 0.720
- 家庭裁判所調査官近さ 0.712
- 検察事務官近さ 0.667
- 法務技官(心理)(矯正心理専門職)近さ 0.666
- 法務教官近さ 0.664
- 児童相談所相談員近さ 0.663
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)