どんな職業か
来日した外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をする。以下ではこの仕事を通訳案内という。 通訳ガイド(ここでは、資格の有無を問わず、通訳案内を行う者のことを表す。)は、空港での出迎えから始まり、旅行者に滞在期間中付き添う「添乗員」としての役割もある。また企業視察、研修など観光以外の目的で、外国人が来日するケースもあり、関係官庁や工場などの訪問では、専門用語も含めて通訳する。 「通訳」と「案内」を兼ねるため、外国語が堪能で、広く豊富な知識をもつことが求められる。また、相手が何を欲しているか、相手の心の内を思いやることが重要で、相手の立場になって正確に日本の情報を伝える必要がある。外国人旅行者にとって、接した通訳ガイドが日本の印象につながるため、通訳ガイドはこれを意識して外国人旅行者と接する必要がある。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 外国語を聞く | 5.9 | 1 / 498 | 上位1% |
| 説明力 | 5.7 | 5 / 498 | 上位1% |
| 外国語で話す | 5.6 | 2 / 498 | 上位1% |
| 外国語を読む | 5.6 | 3 / 498 | 上位1% |
| 傾聴力 | 5.5 | 35 / 498 | 上位7% |
| 外国語で書く | 5.1 | 1 / 498 | 上位1% |
| 他者の反応の理解 | 5.1 | 18 / 498 | 上位4% |
| 読解力 | 4.9 | 67 / 498 | 上位13% |
| 時間管理 | 4.8 | 6 / 498 | 上位1% |
| 対人援助サービス | 4.7 | 21 / 498 | 上位4% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 外国語の語彙・文法 | 3.7 | 4 / 508 | 上位1% |
| 顧客サービス・対人サービス | 3.0 | 63 / 508 | 上位12% |
| 歴史学・考古学 | 2.8 | 3 / 508 | 上位1% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.7 | 50 / 508 | 上位10% |
| 哲学・宗教学 | 2.3 | 4 / 508 | 上位1% |
| 芸術 | 2.3 | 30 / 508 | 上位6% |
| 地理学 | 2.1 | 9 / 508 | 上位2% |
| 社会学 | 2.0 | 41 / 508 | 上位8% |
| 事務処理 | 2.0 | 208 / 508 | 上位41% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.0 | 45 / 508 | 上位9% |
なるには
この仕事に就くにあたって学歴は問われない。資格については、以前は、有償で通訳ガイドを行う場合は「通訳案内士」又は「地域限定通訳案内士・地域特例通訳案内士(現在の「地域通訳案内士」)」の資格が必要であったが、関連法の改正により2018年1月より資格持たなくても通訳案内が行えるようになった。ただし、「全国通訳案内士」や「地域通訳案内士」又はこれに類似する名称は資格がなければ使用することはできない。 関連資格の「全国通訳案内士」は、「全国通訳案内士試験」に合格後、都道府県知事に登録を受ける必要がある。「地域通訳案内士」は、各自治体が作成し、観光庁が同意した計画に基づき実施した研修の受講等により登録をすることができる。こうした資格を取得している場合には語学力やガイドスキルなど一定の証明になる。 通訳ガイドは、通訳案内士関係団体、旅行業者、通訳ガイド派遣会社等に登録し、通訳ガイドを希望する外国人旅行者や団体を紹介してもらう場合が多い。育児等との両立を図りながら仕事をする主婦、セカンドキャリアをめざす高齢者や転職を希望して資格を取得するケースもある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
関連する資格
- 全国通訳案内士
- 地域通訳案内士
給料
賃金構造基本統計調査では「助産師」として集計されています(2023年・全国)。この区分には7の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 395.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 919.9千円 |
| 平均年齢 | 40.5歳 |
| 平均勤続年数 | 9.3年 |
| 労働者数 | 1,584人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤333.6千円
- ≤364.2千円
- ≤398.2千円
- ≤435.3千円
- ≤550千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「サービス職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3.1%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人249.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比25.8%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比25.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
サービス職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- サービス職業65.6%
- 販売9.6%
- 事務6.6%
- 専門的・技術的職業6.2%
- 生産工程4.2%
- 運搬・清掃・包装等2.9%
- その他4.2%
この分類に入った人のうち、34.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
外国人旅行者に付き添って日本各地をめぐるため、職場は全国に及ぶ。 観光業者の専属になっている通訳ガイドもいるが、ほとんどは個人事業主として仕事を請け負っている。 収入は、請け負う観光客数に左右され、季節的な変動も大きい。一日の基本料金として人数に応じて30,000~36,000円程度を設定している通訳案内士関係団体もある(2020年3月時点)。 労働時間は、基本的に仕事を請け負った際の条件・内容によって決まる。空港に到着してから離陸するまでの間、旅行者が必要とするときには通訳することになる。 外国人旅行者は、新型コロナウイルス感染症拡大以前との比較では回復しはじめている。特に、中国、東南アジアなど近隣の国や欧米等からの旅行者が増加しているため今後も需要が見込まれる。 *国土交通省 観光庁 観光資源課、通訳案内士の就業実態等について
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 外務公務員(外交官)近さ 0.793
- ツアーコンダクター近さ 0.730
- 学芸員近さ 0.700
- 社会学研究者近さ 0.699
- 報道カメラマン近さ 0.662
- 国際協力専門家近さ 0.657
- 通訳者近さ 0.625
- 養護教諭近さ 0.616
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)