どんな職業か
相談者の職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行い、相談者がより良い人生を送り、自分が望む生き方を実現できるよう、専門家として支援する。キャリアコンサルタント試験等に合格し名簿に登録した者は、キャリアコンサルタントと称することができる。 職業生活は人の生涯の中で大きな部分を占めており、職業の選択や働き方はその人の人生に大きな影響を及ぼす。キャリアカウンセラーは、相談者が初めて職業を選択するときはもとより、職業や働き方を変える場合など、職業キャリアの様々な場面において適切な職業の選択やキャリア形成ができるよう支援する。 そのために、相談者自身の自己理解を促したり、職務経歴やアセスメントから相談者の諸特性を整理し、また、その相談者の問題を把握する。次いで、その意思決定に必要とされる職業やキャリアの情報、能力開発などについての情報を提供し、仕事理解を深めるようにする。そして、相談者が適切な意思決定が行え、適切な求人探索・応募ができるよう支援していく。また、相談者を取り巻く組織、社会、家族などが相談者のキャリア形成にどうかかわるかを考え、必要に応じて周囲に働きかける役割も担っている。 相談では一対一の対面相談のほか、グループを対象としたファシリテーションを行うこともある。相談者のジョブカード作成の支援も重要な仕事である。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、オンライン会議ツール、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.9 | 12 / 498 | 上位2% |
| 他者の反応の理解 | 5.3 | 10 / 498 | 上位2% |
| 対人援助サービス | 5.1 | 7 / 498 | 上位1% |
| 説明力 | 4.9 | 72 / 498 | 上位14% |
| 指導 | 4.8 | 30 / 498 | 上位6% |
| 説得 | 4.8 | 19 / 498 | 上位4% |
| 文章力 | 4.7 | 72 / 498 | 上位14% |
| 他者との調整 | 4.6 | 43 / 498 | 上位9% |
| 読解力 | 4.5 | 128 / 498 | 上位26% |
| 学習方法の選択・実践 | 4.5 | 19 / 498 | 上位4% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 3.2 | 50 / 508 | 上位10% |
| 心理学 | 2.6 | 35 / 508 | 上位7% |
| 事務処理 | 2.5 | 112 / 508 | 上位22% |
| セラピーとカウンセリング | 2.5 | 38 / 508 | 上位7% |
| 教育訓練 | 2.3 | 44 / 508 | 上位9% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.1 | 90 / 508 | 上位18% |
| コミュニケーションとメディア | 2.1 | 71 / 508 | 上位14% |
| 人事労務管理 | 2.1 | 38 / 508 | 上位7% |
| 社会学 | 2.1 | 39 / 508 | 上位8% |
| ビジネスと経営 | 2.0 | 69 / 508 | 上位14% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 発話理解 | 3.8 | 14 / 426 | 上位3% |
| 発話表現 | 3.8 | 19 / 426 | 上位4% |
| 記述理解 | 3.5 | 46 / 426 | 上位11% |
| 記述表現 | 3.5 | 57 / 426 | 上位13% |
| トラブルの察知 | 3.5 | 138 / 426 | 上位32% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.0 | 124 / 426 | 上位29% |
| 演繹的推論 | 3.0 | 138 / 426 | 上位32% |
| 帰納的推論 | 3.0 | 131 / 426 | 上位31% |
| 独創性 | 2.9 | 124 / 426 | 上位29% |
| マルチタスク | 2.9 | 169 / 426 | 上位40% |
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントのスコアをすべて見る
仕事内容
- 相談者が適切な職業・キャリアの選択と適応ができるように、ガイダンスやカウンセリングを通じて援助する。
- 相談者と面接し、その労働・就職に関する意識や現在の状況など個人の背景について把握する。
- 必要に応じて、職業適性検査や職業興味検査などの検査を実施する。
- キャリアシート等を用いて相談者の職業経歴の分析を行う。
- 職業や地域労働市場、能力開発などに関する情報を提供する。
- 自治体などが提供する支援サービスの情報を相談者に提供する。
- 職務経歴書やキャリアプランの作成を援助する。
- 相談者のジョブカード作成を支援する。
- 就職後の職場への適応について支援する。
- グループでのガイダンス等においてファシリテーションを行う。
- 講師やスーパーバイザーといった指導的役割を担う。
- 高齢者の転職活動を支援する。
- 引きこもり経験や、障害をもつ相談者に対して、専門機関を紹介する。
- 必要に応じて、就労移行を支援する。
- 学生の職場体験やインターンシップを支援する。
- 学生へのアドバイザー業務を行う。
- 職場見学や職業実習・訓練を実施する。
- 面接のトレーニングやアドバイスをする。
- 就労や就労体験が可能な職場を開拓する。
- 就労条件などについて、企業側と交渉する。
- 地域の求人情報を収集し、記録する。
- 提携する人材紹介企業に相談者を紹介する。
- 相談者の家族と相談し、必要な支援を行う。
- 相談者のメンタルケアを行い、必要な場合は専門家を紹介する。
- 各種セミナーを企画し、開催する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。ただし「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格が必要である。キャリアコンサルタント試験又はキャリアコンサルティング技能検定(1級又は2級)に合格し、名簿に登録することで、キャリアコンサルタントと称することができる。 キャリアコンサルタント試験を受けるには、実務経験3年以上か、キャリアコンサルタントの養成講習を修了する必要がある。また、合格後も5年ごとに講習を受け、更新しなければならない。 キャリアコンサルティング技能検定の2級を受けるには3年以上の実務経験が必要であり、1級は2級取得から3年以上の実務経験を積むか、8年以上の実務経験が必要である。 職業選択やそれと関連する生き方などについて相談を受け、コンサルタント的役割を果たすことから、労働市場の情報や労働関係の制度、能力開発の手法など多様な知識が求められる。職業という人生における重要な選択の一つを支援する仕事であり、相談者に寄り添い、常に適切なアドバイスができるよう自己研鑽と倫理意識が欠かせない。 経験を積み、フリーランスのキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして活動する人もいる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| わからない | 0.2 |
| 高卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
関連する資格
- キャリアカウンセラー/アドバイザー
- キャリアコンサルティング技能士(1・2級)
- キャリアコンサルタント
- 産業カウンセラー
- シニア産業カウンセラー
給料
賃金構造基本統計調査では「管理的職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 557.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 2,162.9千円 |
| 平均年齢 | 51歳 |
| 平均勤続年数 | 21.9年 |
| 労働者数 | 196,428人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤448.8千円
- ≤469.4千円
- ≤501.1千円
- ≤534.2千円
- ≤625.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
キャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントは、ハローワーク、民間職業紹介会社、人材派遣会社、企業等の人事部門、学校など幅広い分野で働いている。 組織に属する場合は、給与や労働時間は勤務先の規定による。 フリーランスとして活動する場合には、企業等と年間契約を結ぶケースが見られる。 一般的な求職者や学生だけでなく、就職が困難な若年層、高齢者、育児や介護などで就労に制約のある人の支援など、様々な社会的なニーズがある。 個別の相談のほか、セミナーや講習などで講師となることもある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- スクールカウンセラー近さ 0.808
- 人事コンサルタント近さ 0.800
- 児童相談所相談員近さ 0.777
- 家庭裁判所調査官近さ 0.736
- 社会教育主事近さ 0.732
- 社会保険労務士近さ 0.714
- 弁護士近さ 0.714
- 法務技官(心理)(矯正心理専門職)近さ 0.713
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)