どんな職業か
様々なニュースを多くの人々に知らせるために、公正な立場で取材を進め、新聞に載せるための記事を書く。 日本全国をカバーする全国紙の場合には、新聞社の編集局に所属し、政治、経済、社会、文化、スポーツなど担当の部に分かれ、専門の記者が取材と執筆を担当する。 例えば、政治部の記者は、国会、政党などの記者クラブを拠点に、記者会見への出席、政治家へのインタビューなどの取材活動を行い、パソコンで記事を作成する。作成された原稿は、デスクと呼ばれる各部の次長に送られる。記事内容の確認や修正の後、紙面の編集・整理を行う部署に送られる。 社会部の記者の中には、記者クラブを拠点にすることなく突発的な事件に対応したり、テーマを決めて取材する「遊軍記者」もいる。地方の支局で地域のニュースを取材する記者や特派員として海外支局に常駐して外国のニュースを取材する記者もいる。 また、地方のニュースを主に取材して掲載する地方紙、特定の産業やスポーツなど専門分野のニュースを中心にあつかう専門紙(業界紙)でも、多数の記者が活躍している。 最近では、記事を電子化してインターネット上でパソコンやスマートフォンなどを通して、購読できる電子版サービスを導入する新聞社が多くなっている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 文章力 | 5.5 | 15 / 498 | 上位3% |
| 傾聴力 | 5.5 | 33 / 498 | 上位7% |
| 読解力 | 5.2 | 41 / 498 | 上位8% |
| 説明力 | 4.9 | 74 / 498 | 上位15% |
| 新しい情報の応用力 | 4.4 | 43 / 498 | 上位9% |
| 他者の反応の理解 | 4.3 | 66 / 498 | 上位13% |
| 指導 | 4.0 | 136 / 498 | 上位27% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.9 | 86 / 498 | 上位17% |
| 他者との調整 | 3.9 | 164 / 498 | 上位33% |
| 説得 | 3.9 | 125 / 498 | 上位25% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 日本語の語彙・文法 | 4.2 | 7 / 508 | 上位1% |
| コミュニケーションとメディア | 3.5 | 2 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 2.4 | 132 / 508 | 上位26% |
| 法律学、政治学 | 2.3 | 45 / 508 | 上位9% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.1 | 53 / 508 | 上位10% |
| 歴史学・考古学 | 1.9 | 9 / 508 | 上位2% |
| 経済学・会計学 | 1.7 | 56 / 508 | 上位11% |
| 社会学 | 1.6 | 97 / 508 | 上位19% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.5 | 338 / 508 | 上位67% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.5 | 123 / 508 | 上位24% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 4.3 | 6 / 426 | 上位1% |
| 記述理解 | 4.1 | 7 / 426 | 上位2% |
| 発話理解 | 3.9 | 10 / 426 | 上位2% |
| 発話表現 | 3.7 | 25 / 426 | 上位6% |
| トラブルの察知 | 3.5 | 107 / 426 | 上位25% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.4 | 43 / 426 | 上位10% |
| 記憶力 | 3.4 | 7 / 426 | 上位2% |
| 独創性 | 3.4 | 31 / 426 | 上位7% |
| 演繹的推論 | 3.3 | 41 / 426 | 上位10% |
| 帰納的推論 | 3.3 | 38 / 426 | 上位9% |
仕事内容
- 様々なニュースを一般に知らせるために、公正な立場で取材を進め、新聞に載せるための記事を書く。
- 取材前に対象の情報を収集する。
- 担当の分野の取材をする。
- ニュースに関連する写真や動画を撮影する。
- 取材した資料を編集し、報道すべき点を判断する。
- 取材メモを見直し、評価することにより、関連の事実および詳細を抜き出す。
- 取材した内容からパソコンで記事の原稿としてとりまとめる。
- 原稿をデスクに送り、記事の内容確認や修正を受ける。
- インタビューや談話を録音あるいは録画する。
- インタビューや談話からテープ起こしをし、編集して記事にする。
- 他の記者が執筆した記事を校閲し、必要に応じて加筆修正する。
- 紙面上での各記事の扱いを判断し、レイアウトを作成する。
- 記事に見出しをつける。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、多領域にわたる幅広い知識、報道・評論するための思考力、記事を執筆するための文章力が必要とされるため大卒者がほとんどである。新規学卒の場合には卒業後、新聞社の試験を受け記者として採用される。 中途入社では、専門紙などで経験を重ねた者が入社することもある。 入社してからは、本社での研修の後、各部署に配属される。全国紙では、はじめは地方の支局に配属されて、いろいろな取材を経験する場合が多い。 力量によっては8~10年で取材現場のリーダー役を務めるキャップになる。またキャップを5~6年ほど経験すると、記者に取材活動や記事のまとめ方の指導をするデスクとなる者もいる。デスクを経験し、各部の部長、新聞編集の責任者である編集局長に昇進することもある。経験を積んでフリーの記者や大学教員になる者もいる。 何事にも興味を示す好奇心、興味を持った事柄について自分で体験して考える姿勢、それを追い求める探究心が必要とされる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.9 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
| 短大卒 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「著述家,記者,編集者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 402.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 888.2千円 |
| 平均年齢 | 42.3歳 |
| 平均勤続年数 | 11.8年 |
| 労働者数 | 6,674人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤358千円
- ≤395.9千円
- ≤435.4千円
- ≤500.1千円
- ≤984.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
取材エリアや販売エリアの大きさによって勤務地は様々である。全国紙、いくつかの県にまたがるブロック紙、県単位の地方紙などではそれぞれの本社・支社・支局などが勤務地となる。 全国紙では500~1,000人以上の記者をかかえているところもあれば、数十人の記者で取材している小規模の地方紙もある。 就業者を関連団体の調査結果でみると、14,758人、そのうち、女性は3,926人で全体の26.6%となっており、その割合は年々増加している(2025年4月時点*)。 労働時間は変則的で、夜間・早朝に取材を行うこともあるため交替で夜勤や宿直があり、休日も日曜・祝日とは限らず、交替制でとるのが一般的である。また、大きな事件が起きた場合には徹夜や休日返上ということもある。 給与は、夜勤や宿直、所定時間外の労働が多いため、所定外賃金の割合が高いのが特徴である。 最近では、インターネットなどで速くかつ無料でニュースを見られるようになってきたことから、若い世代を中心に新聞離れが進んでいる。こうした状況等に対応し新聞社では、インターネット上で紙面を見られるように、電子版のサービスを展開している。紙媒体の記事に加えて、電子版に掲載する記事の作成等により、以前よりも忙しくなっている記者もいる。 *一般社団法人日本新聞協会、新聞・通信社従業員数と記者数の推移
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 雑誌編集者近さ 0.853
- 放送記者近さ 0.790
- 放送ディレクター近さ 0.768
- アナウンサー近さ 0.754
- 広告ディレクター近さ 0.748
- 外務公務員(外交官)近さ 0.716
- 社会学研究者近さ 0.694
- IR広報担当近さ 0.686
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)