どんな職業か
出版社の雑誌編集部や編集プロダクションにおいて、雑誌の企画や編集の作業に携わる。 雑誌編集者は読者のニーズ等を踏まえて企画を考え、編集会議に提案する。企画が決まったら、外部の執筆者に執筆を依頼するほか、カメラマン、デザイナー、イラストレーター等を手配する。原稿や写真、図版などが上がってきたらチェックし、必要であれば原稿のリライト等を行う。次に、記事のページ数や掲載順序を示す台割を作成、ページのレイアウト体裁を整えるなどの編集を行ってから、印刷所に印刷原稿を渡す。その後、試し刷りで発色を確認したり、文字校正を行い、印刷できる状態になるまでの作業にも責任を持つ。 ファッション誌や広告が主体となるフリーペーパー等では、広告主との企画会議や打合せを行い、雑誌の内容を決める。雑誌編集者自身が取材記事を書いたり、校正を行ったりすることもある。入稿締切が厳格に決められているため、原稿の進捗状況などのスケジュール管理能力が特に求められる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン、プリンター、コピー機
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 文章力 | 5.4 | 20 / 498 | 上位4% |
| 傾聴力 | 5.0 | 102 / 498 | 上位20% |
| 読解力 | 4.9 | 68 / 498 | 上位14% |
| 説明力 | 4.7 | 98 / 498 | 上位20% |
| 他者との調整 | 3.9 | 160 / 498 | 上位32% |
| 他者の反応の理解 | 3.9 | 148 / 498 | 上位30% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.7 | 135 / 498 | 上位27% |
| 指導 | 3.7 | 221 / 498 | 上位44% |
| 交渉 | 3.6 | 169 / 498 | 上位34% |
| 説得 | 3.5 | 207 / 498 | 上位42% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 日本語の語彙・文法 | 3.5 | 19 / 508 | 上位4% |
| コミュニケーションとメディア | 3.0 | 13 / 508 | 上位3% |
| 事務処理 | 2.8 | 68 / 508 | 上位13% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.0 | 62 / 508 | 上位12% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.9 | 244 / 508 | 上位48% |
| 販売・マーケティング | 1.9 | 116 / 508 | 上位23% |
| ビジネスと経営 | 1.8 | 99 / 508 | 上位19% |
| 芸術 | 1.7 | 53 / 508 | 上位10% |
| 歴史学・考古学 | 1.5 | 27 / 508 | 上位5% |
| 経済学・会計学 | 1.5 | 91 / 508 | 上位18% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.8 | 22 / 426 | 上位5% |
| 記述理解 | 3.7 | 25 / 426 | 上位6% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.6 | 28 / 426 | 上位7% |
| 発話理解 | 3.5 | 43 / 426 | 上位10% |
| 発話表現 | 3.5 | 63 / 426 | 上位15% |
| 独創性 | 3.5 | 30 / 426 | 上位7% |
| トラブルの察知 | 3.3 | 238 / 426 | 上位56% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.2 | 58 / 426 | 上位14% |
| マルチタスク | 3.1 | 61 / 426 | 上位14% |
| 演繹的推論 | 3.1 | 126 / 426 | 上位30% |
仕事内容
- 雑誌の内容を企画し、出版までの準備、手配、チェックをする。
- 読者のニーズを分析し、雑誌の企画案を考える。
- 企画案を編集会議に提案し、企画の内容を決定する。
- 原稿の締切日を設定し、筆者やデザイナー、イラストレーター、カメラマンを手配する。
- 取材先の広報部門に連絡をとり、取材の依頼とスケジュール調整を行う。
- 外注した記事の進捗を管理する。
- 出来上がった原稿の内容を検討し、誤字や脱字のチェックをし、必要であればリライトする。
- 記事や引用物の著者権を確認・調整する。
- 台割を作り、記事の掲載順序を決める。
- 記事の翻訳作業を調整する。
- 自ら取材して原稿を書く。
- スタジオ、モデル、スタイリスト、小道具の手配など撮影のセッティングを行い、撮影に立ち会う。
- 発行された雑誌の売れ行きや評判を把握し、今後の企画や編集方針に役立てる。
- 読者からの意見・感想のハガキ、メールなどを整理し検討する。
- 電話によるクレーム対応など、外部からの問い合わせを検討して対応する。
- 紙、印刷、外注スタッフなどのコストを検討する。
- 雑誌連載の書籍化を検討する。
- Webサイトや電子化など雑誌内容の二次使用を検討する。
- 雑誌関連のイベントを企画し、実施する。
- 広告やスポンサーの継続・獲得のため、営業活動をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。大学や専門学校を卒業した後に、出版社や編集プロダクションに就職するのが一般的である。大学にはマスコミ学科、新聞学科など、編集者に関連する学部・学科もあるが、採用試験では特に学部や専攻は問われないことが多い。 大手の出版社には編集者を希望する学生が多数応募するため、競争率が高い。また、大手出版社の場合は幅広いジャンルの雑誌を扱っているため、就職後に希望する雑誌の編集者になれるかどうかはわからない。出版社によっては、数年ごとに異なるジャンルの雑誌の編集を経験させる方針のところもある。中小の出版社の場合は、発行している雑誌が特定されていたり、雑誌ごとに編集者を募集したりすることもあるため、比較的長い期間にわたって希望するジャンルの雑誌の編集を続けられる場合が多い。 雑誌編集者には、企画を立てられるセンスや外部の協力スタッフと仕事をスムーズに進めるためのコミュニケーション能力などが求められる。また日本語による高い表現能力が必要である。 中途採用で雑誌別に採用が行われる場合、学校で専攻した学科よりもその雑誌がカバーするジャンルの知識や教養が重視される。また、出版社や編集プロダクションで編集の経験を積んだ、即戦力となる人材であることが期待される。専門的な雑誌の場合、コンピュータ技術者がIT関連の雑誌編集者に転職するなど、その分野の実務経験のある者が中途採用されるケースもある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
給料
賃金構造基本統計調査では「身の回り世話従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には6の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 254.3千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 244.7千円 |
| 平均年齢 | 41.8歳 |
| 平均勤続年数 | 7.8年 |
| 労働者数 | 8,282人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤225千円
- ≤230.4千円
- ≤244千円
- ≤257.3千円
- ≤296.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
出版社、編集プロダクションとも、東京をはじめとする大都市圏に集中している。 勤務時間はコアタイムなしのフレックスタイム制であったり、裁量労働制が採用されるケースもある。雑誌の発行サイクルにもよるが、印刷所への入稿直前には労働時間が長くなる。雑誌編集者は、夜に集中して作業を行う夜型の人が多く、始業時間が遅く、終業時間も遅くなる傾向がある。 給与は、基本給に編集者の手当が加算される会社もある。 雑誌の廃刊や統合に伴い、編集部全体で他の出版社などに移動することもあり、業界内での転職は比較的多い。出版社や編集プロダクションで経験を積んだ後、フリーランスとして独立する人もいるが、雑誌はより多くの協力スタッフが必要になるため、図書編集者に比べると独立する人は少ない。 最近では、インターネット等で欲しい情報を無料で入手できることから、紙に印刷される雑誌は減少している。また、従来からある雑誌についても、電子媒体での提供が広がっている。雑誌編集者の仕事上も電子媒体への対応が求められ、働き方も印刷所への入稿等を行わない、電子媒体を前提としたものになっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 図書編集者近さ 0.856
- 新聞記者近さ 0.853
- 雑誌記者近さ 0.788
- 広告ディレクター近さ 0.783
- コピーライター近さ 0.775
- アナウンサー近さ 0.712
- 放送ディレクター近さ 0.707
- 外務公務員(外交官)近さ 0.692
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)