どんな職業か
雑誌は書店や売店で販売される一般の週刊誌や月刊誌から、限定された読者層を対象とするものまで多種多様であり、雑誌記者は雑誌のコンセプトにあったテーマについて取材し、原稿を執筆する。 まず、編集会議などにおいて、雑誌の特集や内容などが決定し、担当するテーマについて取材を進める。問題点は何か、その背景は何か、結果としてどうなったのか、社会に与えた影響は何か、読者が何を知りたいのかなどを追求する。新聞やテレビ・ラジオでは伝えきれない内容や更に深い内容について調査し、関係者にインタビューするなどして、情報を集める。集めた情報を多角的に分析し、締切日までに記事にまとめて、デスクなどの責任者に提出する。 扱うテーマは、ビジネス、政治、経済、社会、芸能、スポーツ、科学、文化など幅広く、事件や社会問題を扱う記者や、ファッションや食べ物の情報など専門分野を扱う記者など、様々な記者がいる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.6 | 24 / 498 | 上位5% |
| 文章力 | 5.5 | 16 / 498 | 上位3% |
| 読解力 | 5.3 | 36 / 498 | 上位7% |
| 説明力 | 4.9 | 68 / 498 | 上位14% |
| 新しい情報の応用力 | 4.0 | 86 / 498 | 上位17% |
| 他者との調整 | 4.0 | 141 / 498 | 上位28% |
| 他者の反応の理解 | 3.9 | 136 / 498 | 上位27% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.5 | 156 / 498 | 上位31% |
| 継続的観察と評価 | 3.4 | 195 / 498 | 上位39% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.2 | 208 / 498 | 上位42% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 日本語の語彙・文法 | 4.4 | 4 / 508 | 上位1% |
| コミュニケーションとメディア | 3.4 | 4 / 508 | 上位1% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.3 | 34 / 508 | 上位7% |
| 事務処理 | 2.2 | 162 / 508 | 上位32% |
| 歴史学・考古学 | 2.0 | 8 / 508 | 上位2% |
| 社会学 | 1.9 | 49 / 508 | 上位10% |
| 芸術 | 1.9 | 40 / 508 | 上位8% |
| 哲学・宗教学 | 1.7 | 14 / 508 | 上位3% |
| 心理学 | 1.5 | 150 / 508 | 上位30% |
| 法律学、政治学 | 1.5 | 121 / 508 | 上位24% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 4.5 | 3 / 426 | 上位1% |
| 記述理解 | 4.2 | 5 / 426 | 上位1% |
| 発話表現 | 4.0 | 10 / 426 | 上位2% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 4.0 | 7 / 426 | 上位2% |
| 発話理解 | 4 | 7 / 426 | 上位2% |
| 独創性 | 4 | 7 / 426 | 上位2% |
| 記憶力 | 3.2 | 31 / 426 | 上位7% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.2 | 40 / 426 | 上位9% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 104 / 426 | 上位24% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 3.0 | 69 / 426 | 上位16% |
仕事内容
- 一般の週刊誌や月刊誌から、限定読者層を対象とする雑誌まで、雑誌を構成する記事を取材し、原稿の執筆をする。
- 編集会議などにおいて、雑誌の特集や内容などを決定する。
- 個人や関連団体に取材の申し込みをする。
- 取材日程や場所を取材先と調整する。
- 関係者へのインタビューや関連事項の調査を行い、取材を進める。
- 雑誌の記事に添えるための写真を撮影する。
- 参考資料を集める。
- 取材した内容を精査し、事実を確認する。
- 集めた情報を多角的に分析し、記事にまとめる。
- 原稿の校正・編集およびレイアウトをする。
- 撮影した写真を記事に合わせて修整する。
- 記事の担当者に原稿を書くための情報を提供する。
- 記事にあったイラストをイラストレーターに発注する。
- 記事のキャストやスタッフを選定する。
- 購読者の興味や関心を把握する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学卒業程度の一般教養や知識が求められる。新規学卒者の場合には、学校卒業後、新聞社、出版社などの採用試験を受ける。合格するとそれぞれの雑誌編集部に配属される。法律、経済、科学、医学など特定の専門分野の雑誌記者の場合には、専門領域の学部を卒業していると有利である。 入社後は、すぐに記者として第一線の現場で取材し、テクニックや分析法を体得するケースと、研修の一環として、外部への原稿依頼や原稿の受取から始める場合がある。 社会で起こった出来事に対する好奇心、情報の分析力、記事を書く文章力が求められる。記事には公平さや公共性の欠如は許されないため、正義感や使命感が必要とされる。 経験を積めば独立してフリーライターとして雑誌に記事を提供するケースもある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
| 高卒未満 | 0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「著述家,記者,編集者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 402.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 888.2千円 |
| 平均年齢 | 42.3歳 |
| 平均勤続年数 | 11.8年 |
| 労働者数 | 6,674人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤358千円
- ≤395.9千円
- ≤435.4千円
- ≤500.1千円
- ≤984.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
多くの場合、新聞社や出版社に勤務している。各分野の情報が東京に集中していることもあり、大手出版社のほとんどが東京に拠点を置くなど地域的な偏りがある。 男性の記者が多いが、分野によっては女性の記者も多い。年齢は、若年者から中高年齢者まで幅広く活躍しており、女性・ファッション誌、タウン情報誌などでは若年者が中心となっている。 給与や勤務時間、休日などの諸待遇は新聞社や出版社の規定によるが、一般的に雑誌は出版のサイクルが短いため、締め切り前には残業することもある。取材先の都合で早朝や夜間に相手を訪問することもあり、勤務は不規則になりがちである。 毎年、廃刊・休刊する雑誌がある一方で、新しい雑誌が創刊されたり、雑誌の電子化など媒体の多様化もあり、一定の需要は続くと考えられる。 最近では、インターネット等で欲しい情報を無料で入手できることから、若い世代を中心に雑誌離れが進んでいる。また、雑誌においても電子媒体で購読可能にするなどの対応を行っていることから、雑誌記者の仕事も電子媒体へと比重が移っている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- コピーライター近さ 0.905
- 図書編集者近さ 0.826
- 雑誌編集者近さ 0.788
- 翻訳者近さ 0.771
- テクニカルライター近さ 0.737
- 新聞記者近さ 0.680
- 通訳者近さ 0.677
- Webデザイナー(Web制作会社)近さ 0.654
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)