どんな職業か
都道府県の、水産研究所や水産試験場、水産事務所などにおいて、効率的な漁業技術、水産資源の管理や増養殖、漁場環境の改善、水産物の利用・加工・品質の保持を図るため、試験研究や水産業に関する技術開発、技術指導を行う。 海・河川・湖沼の水産資源や環境の調査などを行い、水産生物を持続的に利用するための水産資源の管理や漁場環境の改善に関する研究を行う。また、養殖魚介類の品質改良(育種)や人工飼料の開発、病気への対応、更には安全かつ効率的で、資源にやさしい漁法や漁具の研究・開発を行ったり、よりよい漁場を作るための水産土木事業の設計・監理、中小企業への技術指導、開発途上国への技術指導なども手がけている。 研究や開発で得られた技術や魚病の予防法などを漁業者に指導したり、食品としての加工技術の開発や、市場やスーパーマーケットなどで水産物の流通にかかわる技術者もいる。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.1 | 293 / 498 | 上位59% |
| 説明力 | 4.0 | 236 / 498 | 上位47% |
| 継続的観察と評価 | 3.8 | 118 / 498 | 上位24% |
| 指導 | 3.8 | 185 / 498 | 上位37% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.8 | 65 / 498 | 上位13% |
| 新しい情報の応用力 | 3.8 | 127 / 498 | 上位26% |
| 文章力 | 3.7 | 242 / 498 | 上位49% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.7 | 110 / 498 | 上位22% |
| 説得 | 3.6 | 195 / 498 | 上位39% |
| 他者の反応の理解 | 3.6 | 222 / 498 | 上位45% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生物学 | 2.8 | 11 / 508 | 上位2% |
| 生産・加工 | 2.3 | 81 / 508 | 上位16% |
| 事務処理 | 2.2 | 170 / 508 | 上位33% |
| 化学 | 2.0 | 35 / 508 | 上位7% |
| 販売・マーケティング | 1.9 | 111 / 508 | 上位22% |
| 数学 | 1.9 | 60 / 508 | 上位12% |
| ビジネスと経営 | 1.9 | 85 / 508 | 上位17% |
| 人事労務管理 | 1.9 | 49 / 508 | 上位10% |
| 輸送 | 1.9 | 37 / 508 | 上位7% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.8 | 272 / 508 | 上位54% |
なるには
水産技術者は、大学の水産学部や水産高校などで、専門知識(水産生物資源、海洋環境、増養殖、利用加工、環境保全、内水面利用、水産経営経済など)を学んでいることが一般的である。大学院修士・博士課程の修了者も多い。 独立行政法人や都道府県の関係試験研究機関への就職を希望する場合は、水産課程のある学校を卒業し、採用試験に合格する必要がある。 関連資格として、文部科学省所管の技術士(水産部門)などがある。 水中で生活する生物、海や河の環境への興味があり、自然と生物の関係を分析し、環境を保持しながら自然を活用するための専門的な知識を持つことが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 高卒 | 0.2 |
| 高卒未満 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
関連する資格
- 技術士 (水産部門)
給料
賃金構造基本統計調査では「農林漁業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 269千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 515.9千円 |
| 平均年齢 | 47.2歳 |
| 平均勤続年数 | 12.1年 |
| 労働者数 | 3,578人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤207.1千円
- ≤240.8千円
- ≤261.5千円
- ≤290.9千円
- ≤351.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
国立研究開発法人水産研究・教育機構の増養殖研究所や都道府県の水産試験場・栽培漁業センター・水産事務所、漁業協同組合や魚市場などが勤務先となる。また、水産会社、魚類や真珠の養殖会社、水産食品加工会社、冷蔵倉庫会社、製缶会社、商社やスーパーマーケットなど民間企業で働いている技術者もいる。漁船・漁具・魚群探知機などのメーカーや餌料、製薬、海洋環境調査、水産土木関係会社でも活躍している。 漁業・海洋調査のために長期間船に乗ったり、水産生物を飼育したり、観察するために何日も泊まり込んだりすることもあり、勤務条件は業務によって異なる。水産物を保蔵するために、冷所における作業を行う場合もある。 近年は開発途上地域からの水産技術の援助を求める声が高まり、国の海外技術協力や海外青年協力隊に参加する水産技術者も増えている。今後、期待される分野としては、情報通信技術等を活用した省人・省力による漁労技術、水産動植物の増養殖、安全で健康に役立つ水産食品やその保全技術の開発、自然と調和した漁場開発などがある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ワイン製造近さ 0.898
- 林業技術者近さ 0.858
- みそ製造近さ 0.836
- 水族館飼育員近さ 0.827
- 潜水士近さ 0.729
- 太陽光発電の企画・調査近さ 0.719
- 建築施工管理技術者近さ 0.716
- 宇宙開発技術者近さ 0.702
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)