どんな職業か
森林のもつ多面的機能を持続的に発揮させるため、森林整備や木材利用等を推進する。 森林は、土砂の流出や崩壊の防止をはじめ、洪水や渇水の緩和、水質の浄化、動植物の生息・育成の場の提供、地球温暖化防止のための二酸化炭素の吸収・貯蔵、木材等の林産物の供給、環境教育の場の提供など多様な機能を有している。これらの機能を持続させるため、林業技術者は、森林経営、造林、森林保護、治山治水、林木の伐採、技術開発・普及、木材の加工・利用など、多くの専門分野で活躍している。 林業に関する専門知識や技術を活用し、現地調査を行って測量や標本の採取をしてデータを集める。その上で、森林の管理・経営についての具体的な計画や方法を練り、プランとしてまとめる。計画の実施にあたっては、作業現場に出かけていき、林業作業者などへの監督・指導や、森林所有者などへの普及指導等を行うとともに、担当区域の森林を巡回して生育状況や異常の有無を点検し、森林資源の維持・管理にあたる。 また、木材・紙・パルプ工場において木材やチップの調達・貯材・加工利用などの計画立案に携わる場合もある。 海外で技術協力を行っている林業技術者もいる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 普通自動車(普通免許(第一種、第二種)で運転可能なもの)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 指導 | 4.1 | 130 / 498 | 上位26% |
| 傾聴力 | 4 | 302 / 498 | 上位61% |
| 読解力 | 4.0 | 216 / 498 | 上位43% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.9 | 44 / 498 | 上位9% |
| 説明力 | 3.8 | 279 / 498 | 上位56% |
| 継続的観察と評価 | 3.7 | 142 / 498 | 上位29% |
| 文章力 | 3.7 | 244 / 498 | 上位49% |
| 他者との調整 | 3.6 | 220 / 498 | 上位44% |
| 時間管理 | 3.6 | 111 / 498 | 上位22% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.5 | 138 / 498 | 上位28% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| ビジネスと経営 | 2.2 | 51 / 508 | 上位10% |
| 生産・加工 | 2.1 | 107 / 508 | 上位21% |
| 事務処理 | 2.1 | 196 / 508 | 上位39% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.9 | 245 / 508 | 上位48% |
| 人事労務管理 | 1.9 | 51 / 508 | 上位10% |
| 生物学 | 1.8 | 53 / 508 | 上位10% |
| 地理学 | 1.8 | 20 / 508 | 上位4% |
| 販売・マーケティング | 1.8 | 139 / 508 | 上位27% |
| 機械 | 1.7 | 107 / 508 | 上位21% |
| 経済学・会計学 | 1.6 | 67 / 508 | 上位13% |
なるには
林業技術者は、大学農学部や農業高校の森林、林業、林産関係学科などで専門知識を学んでいることが一般的である。 官公庁に勤めるには、公務員試験に合格する必要がある。民間の場合は、学校への求人などにより入社試験を受けて就業するのが一般的である。 仕事は様々な専門分野にわたっているため、その専門によって必要とされる知識も異なり、植物、特に樹木や森林植物生態学、病理、菌類、昆虫、土壌などの生物関係学、治山・治水・林道などの土木工学、あるいは伐採・搬出などの機械工学、林業経営や木材流通などの経営・経済学、木材工学、木材化学など広範にわたる。関連資格として、文部科学省所管の技術士(森林部門)、国土交通省所管の測量士、農林水産省所管の林業普及指導員、林業技士などがある。官公庁などの場合は、入職してから林野庁の森林技術総合研修所などで更に専門教育を受ける。 林業作業者を指導・監督して仕事を進めたり、森林所有者などへの技術の普及を行うため、指導力・統率力や、協調性、コミュニケーション力が必要である。森林の持つ多面的機能の観点から、調査力、計画力、判断力、公共に奉仕する責任感も求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 大卒 | 0.5 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
| 短大卒 | 0.0 |
関連する資格
- 林業技士
- 林業普及指導員
- 技術士(森林部門)
- 測量士
- 1級林業技能士
- 2級林業技能士
- 3級林業技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「土木技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 404千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,191.2千円 |
| 平均年齢 | 46.5歳 |
| 平均勤続年数 | 14年 |
| 労働者数 | 30,298人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤335.3千円
- ≤369.3千円
- ≤389.5千円
- ≤407千円
- ≤460.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
森林・林業、国土保全、環境保全に関係した官公庁(林野庁、国土交通省、環境省)や木材・紙・パルプ会社などで働く。開発途上諸国で熱帯林保全などの技術協力を行う者もいる。 森林や木材を扱うため、農山村地域の近くが職場となることが多い。 就業者の多くは男性であるが、最近では女性の活躍もみられるようになっている。 森林の管理・経営の仕事では、野外での調査・測量作業、林業作業者の指導・監督、森林所有者などへの普及指導が多く、木材工場や技術開発では、施設内での仕事が多い。 地球の温暖化、酸性雨、生物の多様性など地球環境の問題は森林と深いかかわりを持ち、地球環境の保全に森林の果たす役割が大きいことから、今後も林業技術者の知識が求められる場面も多い。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 水産技術者近さ 0.858
- ワイン製造近さ 0.780
- さく井工/ボーリング工近さ 0.768
- 潜水士近さ 0.747
- みそ製造近さ 0.712
- 水族館飼育員近さ 0.708
- ブロック積み近さ 0.677
- エレベーター据付近さ 0.663
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)