どんな職業か
潜水具を身につけ水中で各種作業を行う。潜水士は、水中で就業が可能な唯一の職業である。 建設関係では、港湾や漁港の防波堤や岸壁、物揚場などの構造物の基礎を築造するため海底に石を投入して均す(ならす)作業、鋼構造物の水中溶接作業、コンクリートブロックの据付け作業等がある。 船舶関係ではサルベージ、船底の清掃、点検補修作業。漁業関係では魚貝類の採取、魚礁の設置などがある。その他にも、災害、事故などの際のレスキュー隊活動やマスコミ関係の水中撮影、各方面が行う調査・観察、水族館での魚の餌付け作業、レジャーダイビングのインストラクターなど活動は多岐にわたる。 潜水方式にはヘルメット式、スクーバ式、フーカー式の3方式がある。ヘルメット式とフーカー式はエアホースを介して潜水士に圧縮空気を送るが、スクーバ式は潜水士が背負う高圧のエアボンベから圧縮空気が供給される。どの潜水方式を選ぶかは、作業目的や作業時間、水温、潜水深度、海流といった作業条件の総合判断による。どの潜水方式であっても、潜っている人間同士だけでなく、船上や陸上の潜水支援員や監視員との密接なチームワークが不可欠である。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 エアホース、エアボンベ、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 説明力 | 4 | 234 / 498 | 上位47% |
| 指導 | 3.8 | 174 / 498 | 上位35% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.8 | 62 / 498 | 上位12% |
| 傾聴力 | 3.8 | 348 / 498 | 上位70% |
| 他者との調整 | 3.7 | 198 / 498 | 上位40% |
| 読解力 | 3.5 | 290 / 498 | 上位58% |
| 文章力 | 3.5 | 272 / 498 | 上位55% |
| 他者の反応の理解 | 3.3 | 265 / 498 | 上位53% |
| 故障等の原因特定 | 3.3 | 58 / 498 | 上位12% |
| 時間管理 | 3.3 | 179 / 498 | 上位36% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 1.7 | 111 / 508 | 上位22% |
| 事務処理 | 1.6 | 304 / 508 | 上位60% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.6 | 330 / 508 | 上位65% |
| 生物学 | 1.4 | 77 / 508 | 上位15% |
| 地理学 | 1.4 | 48 / 508 | 上位9% |
| 人事労務管理 | 1.3 | 165 / 508 | 上位32% |
| 工学 | 1.3 | 120 / 508 | 上位24% |
| 建築・建設 | 1.3 | 66 / 508 | 上位13% |
| ビジネスと経営 | 1.3 | 236 / 508 | 上位46% |
| 設計 | 1.3 | 118 / 508 | 上位23% |
なるには
潜水士になるには、潜水士免許試験に合格しなければならない。試験は安全衛生技術試験協会で実施され、試験科目は、潜水業務、送気・潜降及び浮上、高気圧障害、関係法令の4科目である。受験資格には、学歴・性別など制限はないが、満18歳未満の人には潜水士の免許は与えられない。試験は学科だけで実技はない。 スクーバ式潜水については民間のダイビングスクールなどで指導を受けるのも一つの方法である。その他各潜水方式とも、所属する会社で先輩から指導を受け、潜水技術を習得することが一般的である。水産・海洋系の大学・高校などで潜水に関する講義や実習を行っているところもある。 潜水士の業務は陸上で行う作業をそのまま、潜水具を身に付けて水中で行うことが多く、潜水して行う作業についての資格や技能(溶接・溶断、発破、写真等)の習得も必要である。 なお、潜水士の資格取得者のうち職業潜水士は約4,400人となっている(2024年時点*)。 *一般社団法人日本潜水協会、会報「潜水」第89号
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.5 |
| 大卒 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 高卒未満 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
関連する資格
- 潜水士
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「建設・採掘従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率4.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人45.2千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比1.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
建設・採掘従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 建設・採掘60.6%
- 専門的・技術的職業10.5%
- 生産工程7.1%
- 輸送・機械運転6.3%
- サービス職業6%
- 運搬・清掃・包装等3.7%
- その他5.1%
この分類に入った人のうち、39.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
職業潜水士は、海洋・港湾・漁港などの建設、サルベージ、漁業、警察、海上保安庁、消防署、放送・出版等の会社や官庁に所属するか、自営業として依頼される仕事を遂行している。雇用者として従事している人が多いが、雇用形態は業種や会社・官庁によって異なる。 会社に所属している場合、賃金は会社の賃金体系に依る。特別手当を支給している会社も多い。休日も会社の規定に従う。自営の場合、支払いは 注文主と潜水士との契約により、単価は作業の種別、環境、地域等により異なる。 潜水士が罹患する可能性のある高気圧障害(減圧症、肺の破裂など)を予防するため、法令により、浮上速度は毎分10m以下と規定されているほか、浮上途中に減圧のために停止する時間や潜水業務(水深10m以上の場合)を行うことのできる一日の潜水時間も定められている。潜水士には潜水時間、潜水深度、作業内容、作業場所、作業開始・終了時刻など一日の業務記録を残すことが定められている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- さく井工/ボーリング工近さ 0.773
- ワイン製造近さ 0.768
- 林業技術者近さ 0.747
- みそ製造近さ 0.742
- 鉄道線路管理近さ 0.740
- 水産技術者近さ 0.729
- ブロック積み近さ 0.702
- 電気工事士近さ 0.695
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)