どんな職業か
安全安定輸送を維持するため線路を徒歩等にて巡回点検し、一定の基準値を維持するため必要に応じて修繕を行う。 鉄道線路は、雨・雪や夏・冬の大きな温度変化によるレール伸縮や、列車の走行によって大きな衝撃を繰り返し受けることによる劣化等状態が悪化する。また、豪雨、台風、地震など自然災害によって破壊されることもある。そのため、安全な列車運行のために、常に保守・点検を行うことが欠かせない。 具体的な保線作業には、左右のレールの間隔を修正したり、枕木を支える道床砕石(小石)のゆるみをつき固めたり、上下左右方向のレールのゆがみを修正するなどの軌道整備を行う。レール、枕木、道床砕石、レールを固定する締結装置などを新しいものに交換をするなどの作業もある。分岐器(ポイント)の組立、補修、交換などを行うこともある。 また、保守用車(モーターカー)による軌道材料の運搬や保守用車(マルチプルタイタンパー)による軌道整備なども行う。 保線作業を計画する場合には、気温の高い夏はレールが膨張する恐れがあるため作業を控えたり、雪の降る冬に備えて線路全般の整備を行うなど、自然条件に合わせた綿密な計画を立てる必要がある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 修理 | 4.2 | 10 / 498 | 上位2% |
| 保守点検 | 3.9 | 10 / 498 | 上位2% |
| 傾聴力 | 3.8 | 327 / 498 | 上位66% |
| 故障等の原因特定 | 3.8 | 32 / 498 | 上位6% |
| 説明力 | 3.8 | 285 / 498 | 上位57% |
| 時間管理 | 3.6 | 101 / 498 | 上位20% |
| 指導 | 3.6 | 237 / 498 | 上位48% |
| 他者との調整 | 3.5 | 230 / 498 | 上位46% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.5 | 95 / 498 | 上位19% |
| クオリティチェック | 3.5 | 62 / 498 | 上位12% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 2.1 | 63 / 508 | 上位12% |
| 輸送 | 1.9 | 38 / 508 | 上位7% |
| 建築・建設 | 1.9 | 42 / 508 | 上位8% |
| 数学 | 1.8 | 75 / 508 | 上位15% |
| 事務処理 | 1.5 | 335 / 508 | 上位66% |
| 生産・加工 | 1.5 | 155 / 508 | 上位31% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.5 | 137 / 508 | 上位27% |
| 教育訓練 | 1.4 | 162 / 508 | 上位32% |
| 設計 | 1.4 | 105 / 508 | 上位21% |
| 化学 | 1.3 | 98 / 508 | 上位19% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高卒の新規採用のほか、大学・短大・専門学校からの採用もある。 鉄道会社や保線専門の会社に入り、新入社員教育を受けて、保線区(工務区、施設区、工事区)等に配属となり、保線の業務に就くのが一般的である。 鉄道会社では、保線技術を一通り習得すると、昇進試験や本人の能力・適性により、保線技術係、保線技術主任や助役、区長へ昇進する可能性もある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 大卒 | 0.4 |
| 高専卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「鉄道運転従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 419千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,283.3千円 |
| 平均年齢 | 42歳 |
| 平均勤続年数 | 20.4年 |
| 労働者数 | 3,293人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤328.5千円
- ≤372.4千円
- ≤396.7千円
- ≤429.2千円
- ≤479.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「建設・採掘従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率4.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人45.2千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比1.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
建設・採掘従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 建設・採掘60.6%
- 専門的・技術的職業10.5%
- 生産工程7.1%
- 輸送・機械運転6.3%
- サービス職業6%
- 運搬・清掃・包装等3.7%
- その他5.1%
この分類に入った人のうち、39.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
JR、私鉄などの鉄道会社の他、これら大手鉄道会社と協力関係を結んでいる軌道会社で働く。 従来のショベルやツルハシを用いた保線作業は減少しつつあり、機械化された作業が主流になっている。特に、大手鉄道会社の保線作業は外部の軌道会社への委託が多く、保線作業員は、軌道検査、作業計画、作業立ち会い、作業指揮監督などが主な仕事となっている。また、大手鉄道会社では、工事計画の立案、工事費の見積り、検査・点検、現場での作業指揮など、専門分野に分かれて仕事をしている。 中小の鉄道会社では、少数の保線員で20~30kmの線路、橋、トンネルなどを管理している。 まとまった工事をする場合は、運転本数の少なくなる夜間の時間帯に行うことが多く、深夜から早朝にかけての作業となる。また、自然災害の発生に伴う復旧工事では、緊急に対応を求められることもある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- エレベーター据付近さ 0.845
- さく井工/ボーリング工近さ 0.796
- 船舶機関士近さ 0.784
- 航空整備士近さ 0.748
- 産業用ロボットの保守・メンテナンス近さ 0.742
- 潜水士近さ 0.740
- 非破壊検査技術者近さ 0.737
- 発電所運転管理近さ 0.725
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)