どんな職業か
絹以外の短い天然繊維を紡績工程で連続した長い糸に作り直すため、この工程で機械を操作して糸を作る仕事である。 繊維製品は綿花、羊毛、絹、麻のような天然繊維やレーヨン、ナイロン、ポリエステルのような化学繊維をベースにして糸や布をつくり、それに色や柄をつけ、縫製加工して製造する。 綿紡績を例にとると、次の工程から成り立っている。まず、数種類の原料を混合し、原料の中のゴミ等の異物を取り除き混合した綿を均一の幅、厚さにしてラップする(シート状の綿を捲(ま)いたもの)(混打綿:こんだめん)。次にもつれあった繊維を解きほぐし1本1本の繊維に分離し、繊維をまっすぐに引き伸ばし平行にそろえる(梳綿:りゅうめん)。次に8本~10本のスライバーを併合し供給することで、より太さを均一にしてスライバーを引き伸ばし繊維を平行にし(練条:れんじょう)、同時にスライバーを引き伸ばし細くし、よりをかけて粗糸にし(粗紡:そぼう)、粗糸を引き伸ばしよりを加えて強度を持たせ糸を作る(精紡:せいぼう)。精紡で作られた糸を用途に応じ、色々な仕上げや加工を施し、糸は円筒状のチーズや円錐状のコーンという状態に捲く(捲糸:まきいと)。 紡績はいろいろな工程から構成されているため、配属された職場や工程によって扱う機械は異なるが、共通する作業として、原料の供給が途切れないようにし、半製品が機上で切れたり、それが原因で機械が停止した場合には、素早くつないで運転を再開させるようにする。また、製品としての糸は均一性が品質の大きな要件であるため、切れた個所を指先で素早く上手につなぐ巧みさが重視される。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 工具(かなづち等の手動工具、電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 操作と制御 | 3.4 | 47 / 498 | 上位9% |
| 保守点検 | 3.1 | 49 / 498 | 上位10% |
| 故障等の原因特定 | 3.0 | 81 / 498 | 上位16% |
| 修理 | 3 | 77 / 498 | 上位15% |
| クオリティチェック | 2.9 | 147 / 498 | 上位30% |
| 説明力 | 2.8 | 428 / 498 | 上位86% |
| 設置と設定 | 2.6 | 189 / 498 | 上位38% |
| 読解力 | 2.5 | 448 / 498 | 上位90% |
| 道具、機器、設備の選択 | 2.5 | 300 / 498 | 上位60% |
| 指導 | 2.5 | 451 / 498 | 上位91% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生産・加工 | 2.6 | 42 / 508 | 上位8% |
| 機械 | 1.6 | 122 / 508 | 上位24% |
| 事務処理 | 1.5 | 330 / 508 | 上位65% |
| 工学 | 1.3 | 122 / 508 | 上位24% |
| ビジネスと経営 | 1.2 | 272 / 508 | 上位54% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.2 | 338 / 508 | 上位67% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.2 | 227 / 508 | 上位45% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.1 | 421 / 508 | 上位83% |
| 教育訓練 | 1.1 | 240 / 508 | 上位47% |
| 化学 | 1.1 | 141 / 508 | 上位28% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新規学卒者の場合は、学校やハローワークの紹介がほとんどである。中途採用の場合は、ハローワークの紹介や求人広告などにより入職している。 入職後の教育は企業や工場によって違いが見られるが、通常、導入教育と補修教育の2本立てで実施されている。導入教育は入職時に基礎的な知識や技能の習得を目指して行われる。補修教育は反復指導による技能の習熟訓練が中心で、配属された職場で、必要に応じて行われる。 経験を積んで職場リーダーになる場合もある。 近年、紡績工場では省力化と自動化を兼ねた機械設備が導入され、さらにコンピュータを導入して、生産計画や操業方式をシステム化し、生産工程を集中的に管理運営する工場が増えてきている。このため、仕事や作業のやり方にも、これまでの手先の器用さや機敏さだけでなく、注意力、観察力、判断力などを必要とする職場が増えている。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 大卒 | 0.5 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 高専卒 | 0.2 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「土木技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 404千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,191.2千円 |
| 平均年齢 | 46.5歳 |
| 平均勤続年数 | 14年 |
| 労働者数 | 30,298人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤335.3千円
- ≤369.3千円
- ≤389.5千円
- ≤407千円
- ≤460.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「生産工程従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.8%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人99.9千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比8.5%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比9.5%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
生産工程従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 生産工程60.3%
- サービス職業13%
- 専門的・技術的職業6.3%
- 販売5.3%
- 運搬・清掃・包装等4%
- 事務3%
- その他6.7%
この分類に入った人のうち、39.7%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
織物業の事業所は多くの府県に及ぶが、特に東海、北陸、近畿地方に集中している*。 賃金、労働時間等の労働条件は勤務先の規定による。 勤務形態は職場によって異なるが、昼間だけのところもあれば、2交替(早番、遅番)や3交替(24時間)が基本というところもある。 *総務省 2021経済センサスから 参考表1 産業(小分類),経営組織(2区分)別事業所数及び従業者数-全国,都道府県
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 織布工/織機オペレーター近さ 0.847
- 金属プレス工近さ 0.841
- 紙器製造近さ 0.841
- かん詰・びん詰・レトルト食品製造近さ 0.830
- 計器組立近さ 0.819
- 工場労務作業員近さ 0.819
- プラスチック成形近さ 0.810
- 製本オペレーター近さ 0.807
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)