どんな職業か
自動車製造に関する企画、設計・開発、実験、生産ラインにおける工程の管理と生産従事者への技術的な指導・監督を行う。 新車を開発するケースでは、デザイン設計から試作車の作成まで仕事が多岐にわたるので、開発プロジェクト担当の責任者が、デザイナーと打ち合わせ、協力してデザイン・スタイルを決定し、全体の設計をしていく。全体の設計案が固まれば、各部品の設計図面を作成し、シミュレーションを行うなど各部分をチェックする。 開発チーム内では、量産化に備え様々な工夫や製造手法を検討し、結果を反映した図面を作成する。その後、試作車を製造し品質、性能のチェックを念入りに行う。細部の調整・修正が終われば、新車の量産体制に入る。 仕事を流れでみると、チーム内メンバーとのミーティングを行って、その日の仕事内容を確認・共有する。新車の開発にあたっては、3D-CADを用いて設計案の作成を行っていく。次いで、担当デザイナーを交えてデザインを企画・立案する。開発チームのメンバー全員で業務の進捗状況について情報の共有化を図る。製造工程などのミーティングを行い、計画に問題があれば修正し結果を確認する。全工程に問題がなければ生産体制に入る。さらに、自動車製造工程の管理、生産従事者への技術的な指導・監督を行う。製造工程に問題が生じた場合には解決にあたる。出来上がった車のテスト走行の結果、不具合等がないかの状況を把握する。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 3D-CAD、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.4 | 229 / 498 | 上位46% |
| 読解力 | 4.2 | 168 / 498 | 上位34% |
| 文章力 | 4.2 | 157 / 498 | 上位32% |
| 他者との調整 | 4.2 | 110 / 498 | 上位22% |
| 説明力 | 4.1 | 205 / 498 | 上位41% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.9 | 94 / 498 | 上位19% |
| 指導 | 3.9 | 155 / 498 | 上位31% |
| 説得 | 3.8 | 135 / 498 | 上位27% |
| クオリティチェック | 3.8 | 39 / 498 | 上位8% |
| 合理的な意思決定 | 3.8 | 46 / 498 | 上位9% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 2.9 | 16 / 508 | 上位3% |
| 設計 | 2.8 | 25 / 508 | 上位5% |
| 工学 | 2.6 | 32 / 508 | 上位6% |
| 生産・加工 | 2.4 | 66 / 508 | 上位13% |
| 数学 | 2.3 | 31 / 508 | 上位6% |
| 物理学 | 2.3 | 29 / 508 | 上位6% |
| コンピュータと電子工学 | 2.1 | 52 / 508 | 上位10% |
| 事務処理 | 2.0 | 206 / 508 | 上位41% |
| ビジネスと経営 | 1.6 | 142 / 508 | 上位28% |
| 化学 | 1.6 | 66 / 508 | 上位13% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 212 / 426 | 上位50% |
| 演繹的推論 | 3.0 | 136 / 426 | 上位32% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3 | 131 / 426 | 上位31% |
| 独創性 | 3.0 | 116 / 426 | 上位27% |
| 数学的推論 | 2.9 | 64 / 426 | 上位15% |
| 帰納的推論 | 2.9 | 176 / 426 | 上位41% |
| 記述表現 | 2.8 | 242 / 426 | 上位57% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 2.8 | 136 / 426 | 上位32% |
| カテゴライズ | 2.8 | 102 / 426 | 上位24% |
| 記述理解 | 2.8 | 218 / 426 | 上位51% |
仕事内容
- 自動車製造に関する企画、設計・開発、実験、生産ラインにおける工程の管理と生産従事者への技術的な指導・監督を行う。
- 自動車の企画、設計開発を開発メンバーで検討する。
- 新車の設計を行う。
- シミュレーションなどを行い、各部分の設計をチェックする。
- 製造工程等について検討し、開発メンバーと具体的内容を共有する。
- 製造計画を立案し、問題があれば修正する。
- 自動車部品や機構・構造を試作・開発し、性能を試験する。
- 予定通りの進捗を確認、遅延齟齬があれば対応する。
- 製造従事者の技術的な指導、監督を行う。
- 自動車の製造工程管理を行う。
- 製造工程に問題が生じた場合には、問題の原因を発見し、解決にあたる。
- 製造された試作車をチェックし、品質や性能を確認する。
- 製品販売後に、顧客の評価や不満を把握する。
- チーム内メンバーとのミーティングを行い、その日の仕事内容を確認・共有する。
- 開発チームのメンバー全員で、業務の進捗状況について情報を共有する。
- 特許を出願する。
- 消防に必要な申請をする。
- 運転支援や自動運転などにかかわる制御系の開発や評価をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新卒で入職する場合、機械、電気・電子、化学、物理、数学、情報工学を専攻している場合が多い。中途採用は、自動車関連産業もしくは同業の自動車メーカーからの転職者が多い。 入職後は自動車メーカーの研究開発部門に配属され、プロジェクトチーム内で担当分野ごとに企画、開発と実験を重ねていく。工場への配属を経て大規模な生産ラインを担当し生産拠点の責任者となる場合もある。 関連資格としては民間の「CAD利用技術者」などがある。 何よりも先ず、自動車への強い関心と興味があることが大前提である。配属先では報告書、マニュアル、設計基準、規格を記述し、理解するための論理的思考力や自らの考えを率直・的確に伝えられるコミュニケーション能力が求められる。また、他社メーカーの新車情報の収集力に加え、新しい技術やデザインの流行等にも常に関心を持つことが重要である。自動車の設計やデザインに関してのセンスも必要とされる。構造・デザインなどに新規性を打ち出す発想力や創造力も重要である。その上で、シミュレーション実験などで使用される大型コンピュータやCADを使いこなす経験とスキルが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 高卒 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 高専卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
関連する資格
- CAD利用技術者1級
- CAD利用技術者2級
給料
賃金構造基本統計調査では「自動車組立従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 365.3千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 949.9千円 |
| 平均年齢 | 40.6歳 |
| 平均勤続年数 | 13.7年 |
| 労働者数 | 25,018人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤241.6千円
- ≤289.4千円
- ≤335.4千円
- ≤361千円
- ≤403.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は自動車メーカーであり、就業する地域は自動車メーカーが集中する関東、中部、中国地域に多い。 就業者は30代から50代が中心であるが、年齢層は幅広い。雇用形態はほとんどが正社員で、賃金は月給制が基本である。業務の進捗に遅れが生じたり、リコールなどが発生すると、問題が解決するまでは残業が多くなることもある。休日は、原則週休2日制が採られている。自動車メーカーのグローバル化により海外勤務というケースもある。 自動車関連産業は今、100年に一度の変革期を迎えているとされ、CASEと言われる4つの技術・サービスが話題となっている。これは、車自体が通信端末を内蔵しインターネットを活用し車外と情報を交換(C:コネクト)したり、自動車の自動運転技術(A:オートマティック)や自動車の共有化(S:シェアリング)と電気を動力として走る電動化技術(E:エレクトロニック)のことである。こうした業界動向を受けて、自動車技術者の仕事も変化が起こることが予想される。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 機械設計技術者近さ 0.891
- 半導体技術者近さ 0.832
- プラント設計技術者近さ 0.828
- ファインセラミックス製造技術者近さ 0.816
- 原子力技術者近さ 0.796
- 電子機器技術者近さ 0.791
- 精密機器技術者近さ 0.769
- 高分子化学技術者近さ 0.766
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)