どんな職業か
陶磁器製品の開発、製造工程や品質の管理を行う。 陶磁器製品には食器などの日用品からタイル、碍子(がいし)、置物(花瓶、人形等)、衛生陶器(便器、洗面器等)など様々な種類がある。 基本的な陶磁器製造は、原料の調合、成形、乾燥、絵付け・ゆう薬、焼成、検査など様々な工程がある。 陶磁器技術者の具体的な仕事としては、新しい陶土を探すため、各地で原料の調査・分析をしたり、陶土にさまざまな原料を混ぜ、焼き物に適した土をつくる。また、かまの開発や改良を行う。製品に応じたゆう薬、絵の具の開発等も行う。その他、製造現場で作業の指導・監督や製造装置、製造方法の改良を行う。 このように陶磁器技術者は幅広い範囲の知識と経験が必要になる。 自動成形機やロボットなどを使って製品を作ることもあり、伝統的な技法から最新の製造方式に関する知識も必要になっている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 かま、工具(手動工具、電動工具)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.0 | 308 / 498 | 上位62% |
| 説明力 | 3.8 | 266 / 498 | 上位53% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.8 | 59 / 498 | 上位12% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.6 | 118 / 498 | 上位24% |
| クオリティチェック | 3.6 | 56 / 498 | 上位11% |
| 設置と設定 | 3.6 | 49 / 498 | 上位10% |
| 継続的観察と評価 | 3.5 | 180 / 498 | 上位36% |
| 指導 | 3.5 | 265 / 498 | 上位53% |
| 読解力 | 3.4 | 324 / 498 | 上位65% |
| 操作と制御 | 3.4 | 46 / 498 | 上位9% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生産・加工 | 3.4 | 2 / 508 | 上位1% |
| 芸術 | 2.8 | 14 / 508 | 上位3% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 202 / 508 | 上位40% |
| 化学 | 2.2 | 28 / 508 | 上位6% |
| 販売・マーケティング | 1.9 | 114 / 508 | 上位22% |
| 工学 | 1.7 | 71 / 508 | 上位14% |
| 機械 | 1.7 | 106 / 508 | 上位21% |
| 輸送 | 1.7 | 48 / 508 | 上位9% |
| ビジネスと経営 | 1.5 | 170 / 508 | 上位33% |
| 歴史学・考古学 | 1.5 | 29 / 508 | 上位6% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院、職業訓練校などで必要な技能と知識を取得し、その後企業の中で経験を積む場合が多い。その他に陶磁器工として企業で経験と知識を取得し、その後陶磁器技術者となる場合もある。限られた工程の関連技術にとどまるのではなく全体的な製造の管理を行うことが多い。一人前になるためには10年程度が必要となる。実務を通して経験を積み、企業内での製造、研究、品質管理の責任者や、工場長になる場合もある。 関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「陶磁器製造技能士」があり、取得すると技能の証明となる。 陶磁器に関する専門知識に加え、食器、タイル、置物などを製造に関連する技術者の場合は、デザインセンスや芸術性的な感覚が求められることもある。また、製造する陶磁器製品が重い場合は、一定の体力が必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.3 |
| わからない | 0.3 |
| 大卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
関連する資格
- 1級陶磁器製造技能士
- 2級陶磁器製造技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「鋳物製造・鍛造従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 358.9千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 857.3千円 |
| 平均年齢 | 42.8歳 |
| 平均勤続年数 | 15.4年 |
| 労働者数 | 8,236人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤282.8千円
- ≤309.8千円
- ≤336.3千円
- ≤354.4千円
- ≤464.3千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
陶磁器製品は原料を産出する地域を中心に発達してきたが、現在は流通網の発達などにより少しずつ全国に広がりを見せている。しかし、昔から有名な産地である東海地方(愛知県、岐阜県)や滋賀県、九州地方(鹿児島県、佐賀県)といった地域での生産量が多い。 勤務先は陶磁器メーカーの本社、工場である。事業所規模は中小企業が大部分を占め、従業員数300人以上の企業は全体の1%以下(*1)である。 正社員が多く、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。 特に洋食器製造業では、価格競争力にまさる東南アジアに工場を移転する企業も多く、陶磁器技術者は海外へ転勤することもある。 *1 総務省 2021(令和3年)経済センサスから
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 商業カメラマン近さ 0.639
- ジュエリーデザイナー近さ 0.614
- 潜水士近さ 0.590
- 太陽光発電のメンテナンス近さ 0.588
- ガラス食器製造近さ 0.578
- みそ製造近さ 0.573
- 録音エンジニア近さ 0.567
- ワイン製造近さ 0.560
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)