職業データベース|556の仕事を公的データで比べる
生産工程従事者

物流設備管理・保全の仕事内容・必要なスキル・給料

自動化、大型化が進む物流倉庫の設備の管理・保全を行う。

どんな職業か

自動化、大型化が進む物流倉庫の設備の管理・保全を行う。マシンキーパーなどと呼ばれることもある。  物流の世界は現在、大きな変革期にある。3PLの進展などで物流業務の総合化、グローバル化が進展する一方で、ECの利用者増などを受けて物流倉庫の大型化が急ピッチで進んでいる。これに伴って、物流の自動化の動きも顕著で、機能が多能化したさまざまな設備機器を少ない人員で稼働させている。このため、物流機器を安定的に稼働させ、機能を維持するための管理、点検、保守活動の重要性が高まっている。  設備保全の方法には、故障した機械を修理して稼働できるようにする事後保全(故障発生の都度修理)と機械の点検、修理、部品交換などを計画的に実施する予防保全(故障する前に実施)がある。  設備の管理・保全の仕事を具体的な作業内容からみると、次の5種類に集約できる。  「定期的保全」は、出荷設備の機能を最善の状態に保持しながらその使用年数を最大限に保つために、日常の仕事として計画を立てて定期的に行う。  「受入検査」は、各種の機械や器具、部品などを購入又は受け入れる際に、物流センターの受入基準に合致しているかどうかを検査する。  「故障箇所の修復」は、運転中の機械が何らかの原因によって故障を起こした場合に、その修復に当たる。故障の原因には色々なケースが考えられるので、そうした原因を分析し、同じ種類の故障が繰り返されることがないよう事前の対策を講じる。  「機具、部品、用材の管理」は、機械の部品や保全に必要な機具、用材などの保管や手入れを行い、保全作業が効率よく行えるように日頃から管理する。  「据付、組立、調整」は、機械設備を新設・増設・更新する場合や技能者養成のための実施訓練の場合などに行われる。実際の作業は機械の納入業者やメンテナンス会社に依頼し、物流企業側は確認だけを行う場合が多い。  仕事を1日の流れでみると、物流センターでの勤務はほとんどが交代制であり、早番の場合は、機械が稼働開始前に出勤して、物流設備が稼働していない時にしかできない、コンベアベルトやモーターなどの点検・交換を行う。設備稼働後は、構内を廻って、機械が動いている時の状況を点検する。異音などの異常がないか自分の目や耳で確認、さらに現場から上がってくる異常報告に対応して、自社でできる範囲の修理・点検は自社内で行い、状況に応じて設備メーカーなどに依頼する。現場を廻るだけでなく、修理用備品の在庫管理と発注、現場改善の企画提案の作成なども行う。必要な備品の在庫状況に注意を払う。必要な事務作業を行い、遅番に引き継ぐ。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等  パソコン、作業中の保護具(ヘルメット、マスク、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

この職業に求められるもの

job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。

重要度の高いスキル

指導傾聴力修理故障等の原因特定道具、機器、設備の選他者との調整
job tag のスコア。外側ほど重要度が高い。

スキル

項目スコア全職業中の順位位置
指導3.3297 / 498
上位60%
傾聴力3.3410 / 498
上位82%
修理3.348 / 498
上位10%
故障等の原因特定3.266 / 498
上位13%
道具、機器、設備の選択3.1167 / 498
上位34%
他者との調整3.1299 / 498
上位60%
保守点検3.152 / 498
上位10%
新しい情報の応用力3276 / 498
上位55%
計器監視3.060 / 498
上位12%
文章力2.9356 / 498
上位71%

知識

項目スコア全職業中の順位位置
生産・加工2.291 / 508
上位18%
機械2.255 / 508
上位11%
公衆安全・危機管理1.6104 / 508
上位20%
輸送1.663 / 508
上位12%
教育訓練1.6137 / 508
上位27%
事務処理1.4356 / 508
上位70%
化学1.484 / 508
上位17%
工学1.4107 / 508
上位21%
日本語の語彙・文法1.4281 / 508
上位55%
法律学、政治学1.3164 / 508
上位32%

アビリティ

項目スコア全職業中の順位位置
トラブルの察知3.3239 / 426
上位56%
腕と手の安定2.864 / 426
上位15%
筋力2.883 / 426
上位19%
アイデアや代案を数多く生み出す力2.8195 / 426
上位46%
選択的注意(集中する力)2.8226 / 426
上位53%
帰納的推論2.7231 / 426
上位54%
記憶力2.7249 / 426
上位58%
発話明瞭性2.792 / 426
上位22%
発話理解2.7281 / 426
上位66%
発話表現2.7303 / 426
上位71%

物流設備管理・保全のスコアをすべて見る

仕事内容

なるには

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、機械工学系出身者が多い。新卒採用は少なく、機械関係の経験者の中途採用が多い。一定レベルの現場対応を行えるようになるまでは1年以上の経験が必要とされている。  キャリアパスとしては、設備管理・保全の専門職として技能を高める道とマネジメントに進む道がある。  資格が必要な業務もあり、例えばクレーンの操作をする場合には、クレーン特別教育や技能講習を受けなければならない。関連資格として、厚生労働省の定める技能検定の「機械保全技能士」や、民間資格の「自主保全士」がある。  設備の稼働状況に気を配り、不具合や故障を自分で判断できるスキルやノウハウが必要である。また、物流センターは様々な年代の人が働いており、多くの関係者と連携するためチームワークが重要であり、コミュニケーション能力が求められる。

就いている人の学歴

学歴割合の目安
高卒0.6
大卒0.3
高専卒0.2
わからない0.1
専門学校卒0.1
短大卒0.0

関連する資格

給料

賃金構造基本統計調査では「輸送用機器技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。

きまって支給する現金給与額439.8千円
年間賞与その他特別給与額1,842.6千円
平均年齢41.5歳
平均勤続年数16.5年
労働者数23,971人

男女で見た給与

男性女性きまって支給する現金給与額男性 448.2千円448.2女性 346.9千円346.9所定内給与額男性 391.2千円391.2女性 308.2千円308.2年間賞与男性 1,893.3千円1,893.3女性 1,279.4千円1,279.4
2023年・全国。単位は千円。平均年齢や勤続年数の違いも含んだ差です。

月額給与の推移

448.9431.7414.6397.4380.22020202120222023輸送用機器技術者千円
賃金構造基本統計調査の「輸送用機器技術者」(全国・男女計)。単位は千円。

都道府県別の月額給与

Japanese Prefectures Created by Geolonia (https://geolonia.com/). 沖縄 / Okinawa 鹿児島 / Kagoshima 宮崎 / Miyazaki 大分 / Oita 熊本 / kumamoto 長崎 / Nagasaki 佐賀 / Saga 福岡 / Fukuoka 高知 / Kochi 愛媛 / Ehime 香川 / Kagawa 徳島 / Tokushima 山口 / Yamaguchi 広島 / Hiroshima 岡山 / Okayama 島根 / Shimane 鳥取 / Tottori 和歌山 / Wakayama 奈良 / Nara 兵庫 / Hyogo 大阪 / Osaka 京都 / Kyoto 滋賀 / Shiga 三重 / Mie 愛知 / Aichi 静岡 / Shizuoka 岐阜 / Gifu 長野 / Nagano 山梨 / Yamanashi 福井 / Fukui 石川 / Ishikawa 富山 / Toyama 新潟 / Niigata 神奈川 / Kanagawa 東京 / Tokyo 千葉 / Chiba 埼玉 / Saitama 群馬 / Gunma 栃木 / Tochigi 茨城 / Ibaraki 福島 / Fukushima 山形 / Yamagata 秋田 / Akita 宮城 / Miyagi 岩手 / Iwate 青森 / Aomori 北海道 / Hokkaido
  • ≤324.5千円
  • ≤366.9千円
  • ≤402千円
  • ≤427.6千円
  • ≤530.9千円
色が濃いほど月額給与が高い。県にさわると数値が出ます。出典 賃金構造基本統計調査(2023年)。

輸送用機器技術者の都道府県別の給料を見る

この分類の人はどれくらい動いているか

ここから下は、この職業が属する「生産工程従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。

生産工程従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか

生産工程 60.3%サービス職業 13%専門的・技術的職業 6.3%販売 5.3%運搬・清掃・包装等 4%事務 3%その他 6.7%
  • 生産工程60.3%
  • サービス職業13%
  • 専門的・技術的職業6.3%
  • 販売5.3%
  • 運搬・清掃・包装等4%
  • 事務3%
  • その他6.7%
雇用動向調査から、この分類に入職した人の前職の内訳。同じ分類からの移動が60.3%を占めます。

この分類に入った人のうち、39.7%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。

雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)

働き方の特徴

職場は倉庫や物流センターであり、陸上輸送の場合は幹線道路沿い、水上輸送の場合は港湾地域に立地している場合が多い。 就業者は男性がほとんどである。年齢的には40代以上が多い。  賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。  物流センターは交替制勤務がほとんどであり、早番と遅番などのシフト制で勤務する。土日勤務もある。突発的なトラブルで残業が生じることがある。また、繁忙期は残業が多くなる傾向がある。  最近は物流センターにもファシリティマネジメントの考え方が普及し、機械の稼働状況や状態監視、異常内容等をデータ化(見える化)することで様々なデータ解析を行うことが可能となっている。さらにはAIも活用することができ、故障を予知して対応する「予知保全」が取り入れられ、倉庫機能強化、省人化、DR(災害復旧)などの研究が進展している。

仕事の内容が近い職業

スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。

出典
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)