どんな職業か
加工食品の開発、生産工程や品質の管理などを行う。 化学、工学、微生物学などの知識に基づき、原料・材料に何らかの加工処理を行う加工食品の企画開発、生産工程の技術開発、技術指導、検査、作業管理などを担当する。 企画開発担当の食品技術者は、商品化計画及び工場生産・運営計画の二つの仕事を担当している。商品化計画では、消費者のニーズを的確に把握し、そのニーズにしたがって、食品の中身とイメージ、サイズや品質、容量、パッケージ、価格設定などを検討し、商品開発を決定する。 工場生産や運営担当の技術者は、工場の設置場所、工場内の機械・設備の配列や作業の流れ、生産能力などを検討し、開発された商品を生産ラインに乗せる。また、機械の設計や改善計画、経営サイドから見た製品のコストバランスなどの検討も行う。 技術指導を担当する食品技術者は、商品開発に伴って新しい機械を導入したり、従来の機械を更新、改良した場合、現場の監督者に対して機械の技術指導をする。また、実際に工場で働く作業員に対して、作業手順について技術的な指導をすることもある。 検査担当の食品技術者は、品質検査と衛生検査を行う。品質検査では食品の成分組成や色など品質にかかわる理化学的性質を分析機器を使用して検査する。ときには視覚、味覚、嗅覚、触覚など人間の五感を用いて調べる。衛生検査では細菌などの微生物や食品添加物、異物などについて培養試薬や薬品を使って検査する。 工場内での作業管理担当の食品技術者は、生産ライン責任者の指導や製造工程全体の流れをチェックし、必要な改善を行う。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 分析機器
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 3.2 | 421 / 498 | 上位85% |
| 読解力 | 3.1 | 373 / 498 | 上位75% |
| 文章力 | 2.9 | 352 / 498 | 上位71% |
| 説明力 | 2.8 | 426 / 498 | 上位86% |
| 指導 | 2.7 | 414 / 498 | 上位83% |
| 他者との調整 | 2.6 | 394 / 498 | 上位79% |
| 時間管理 | 2.5 | 347 / 498 | 上位70% |
| 継続的観察と評価 | 2.5 | 364 / 498 | 上位73% |
| 他者の反応の理解 | 2.4 | 426 / 498 | 上位86% |
| 交渉 | 2.4 | 371 / 498 | 上位74% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生産・加工 | 3.0 | 9 / 508 | 上位2% |
| 事務処理 | 1.4 | 376 / 508 | 上位74% |
| 教育訓練 | 1.4 | 179 / 508 | 上位35% |
| 機械 | 1.3 | 161 / 508 | 上位32% |
| ビジネスと経営 | 1.3 | 249 / 508 | 上位49% |
| 工学 | 1.3 | 135 / 508 | 上位27% |
| 数学 | 1.3 | 173 / 508 | 上位34% |
| 販売・マーケティング | 1.2 | 251 / 508 | 上位49% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.2 | 410 / 508 | 上位81% |
| 化学 | 1.2 | 120 / 508 | 上位24% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.1 | 321 / 426 | 上位75% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 2.9 | 150 / 426 | 上位35% |
| 演繹的推論 | 2.7 | 237 / 426 | 上位56% |
| 演算力 | 2.7 | 94 / 426 | 上位22% |
| 記述表現 | 2.7 | 279 / 426 | 上位65% |
| 発話表現 | 2.7 | 304 / 426 | 上位71% |
| 発話理解 | 2.6 | 304 / 426 | 上位71% |
| カテゴライズ | 2.6 | 189 / 426 | 上位44% |
| 数学的推論 | 2.6 | 107 / 426 | 上位25% |
| 知覚速度 | 2.6 | 169 / 426 | 上位40% |
仕事内容
- 加工食品の製法や生産設備の管理・改善、商品開発等を行う。
- 食品のイメージ、品質、容量、パッケージ、価格など、開発する商品について検討する。
- 食品の官能検査を行って味や舌ざわりの良さを調べる。
- 食品の微生物検査を行って衛生や保存性を確認する。
- 分析機器や測定装置を操作して食品の理化学検査を行って成分の安全性や栄養価などを確認する。
- 開発された商品を生産ラインにのせるために、装置の配列や作業工程の検討をする。
- 製造設備の衛生検査をする。
- 納期や予定生産量に合わせて生産管理をする。
- 製造工程全体の流れをチェックし、監督する。
- 温度や圧力、pH等の工程条件を設定する。
- 工場内を巡回し、製造設備の点検や修理をする。
- 製造設備の設計や改善をする。
- 作業者に対して機械操作の技術指導をする。
- 製造作業者に衛生管理の指導をする。
- 食品成分の健康機能を研究する。
- 商品開発につながる技術開発や基盤研究を行う。
なるには
入職にあたって、特に、学歴や資格は必要とされない。学校卒業後、食品メーカー等に就職するのが一般的である。高卒者の場合は農業系、水産系など、大学、大学院卒者の場合は食品化学、栄養学、応用微生物学、農・畜産学、水産学などの学科で、食品に関連する専門的な知識を習得している者が多い。薬学、化学、生物学などの関連分野を学んだ人の採用もある。 入社後は、通常数ヵ月間の研修を受け、この期間に工場の生産ラインを見学したり、製造工程や商品開発から販売までの仕組みを習得する。研修終了後、各部門に配属となる。 食品化学、栄養学、発酵学、生化学、農学、畜産学、水産学など、個々の専門分野についての知識とともに、食品製造の全体の流れを総合的に把握、分析、評価する能力が必要とされる。商品開発を担当する技術者には、味覚・嗅覚に関する鋭い感覚や、斬新な発想力も求められる。生産ラインの作業員と共同作業を行ったり、技術指導を行うことが多いため、指導力や説明力も必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.5 |
| 大卒 | 0.3 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
給料
賃金構造基本統計調査では「飲食物調理従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には15の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 272.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 319.2千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 9.6年 |
| 労働者数 | 42,230人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤227.4千円
- ≤242.1千円
- ≤262.5千円
- ≤279.2千円
- ≤320.9千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は食品メーカー等である。食品メーカーは消費地に近い大都市圏に多いが、清酒やみそ、しょうゆなどの醸造食品や漬物、水産加工品などの伝統食品を生産する会社は地方にも多い。食品工場の開発部門や製造部門に所属することが多いが、本社や研究所に勤務して、食品の試作や検査のときに工場に出向くという場合もある。大企業では開発・技術指導・検査などの各部門に分かれて技術者が配置されているが、中小企業の場合はいくつかの部門を兼ねていたり、製造責任者が食品技術者を兼ねている場合もある。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。食品の種類によっては夏や冬など、ある特定の時期に生産が集中するものもあり、その時期はかなり忙しく、残業も増える。 食品は常に新しい商品を開発していくことが求められるが、最近では、おいしさとともに健康志向、安全性志向が高まり、これらに重点を置いた商品企画が重要になっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 紡績機械オペレーター近さ 0.792
- 冷凍加工食品製造近さ 0.785
- 鍛造工/鍛造設備オペレーター近さ 0.768
- 鋳造工/鋳造設備オペレーター近さ 0.743
- 紙器製造近さ 0.741
- 金属プレス工近さ 0.741
- 野菜つけ物製造近さ 0.740
- かん詰・びん詰・レトルト食品製造近さ 0.736
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)