どんな職業か
鉄筋コンクリート構造物の骨組みとなるかご状の鉄筋を加工して組み立てる。 鉄筋コンクリートは、構造物の中でもよく使われている構造体で、建物の骨にあたる鉄筋部分の施工、加工、組立作業を行うのが鉄筋工である。作業現場は、マンションやビルなどの建築物をはじめ、橋げた、トンネル、高速道路、地下鉄にいたるまで、人が生活するあらゆる場所に及んでいる。 仕事は施工図・加工帳の作成、加工、組立に分かれる。作業手順は、まず、作業を行う構造物の図面を見て、使用する鉄筋のサイズや形状・本数を拾い出し、加工帳を作成する。次に、鉄筋業者の工場で加工帳にしたがって適切な寸法に切断、曲げ、加工された材料を現場で組み立てる。基礎、柱、壁、床、階段といった部分や位置ごとに、図面と配筋基準どおりに取り付けていく。 安定した丈夫な構造物を造るために重要な仕事であり、正しく選別・加工された材料を使って、基準に沿った取付けを行う必要がある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 3.3 | 412 / 498 | 上位83% |
| 指導 | 3.3 | 313 / 498 | 上位63% |
| 数学的素養 | 3.1 | 90 / 498 | 上位18% |
| 他者との調整 | 3.0 | 313 / 498 | 上位63% |
| 読解力 | 2.9 | 413 / 498 | 上位83% |
| 説明力 | 2.9 | 422 / 498 | 上位85% |
| 他者の反応の理解 | 2.8 | 355 / 498 | 上位71% |
| 交渉 | 2.7 | 328 / 498 | 上位66% |
| 説得 | 2.6 | 352 / 498 | 上位71% |
| 学習方法の選択・実践 | 2.6 | 345 / 498 | 上位69% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 建築・建設 | 2.9 | 19 / 508 | 上位4% |
| 機械 | 2.2 | 57 / 508 | 上位11% |
| 設計 | 1.7 | 73 / 508 | 上位14% |
| 数学 | 1.6 | 112 / 508 | 上位22% |
| 生産・加工 | 1.5 | 154 / 508 | 上位30% |
| 事務処理 | 1.2 | 402 / 508 | 上位79% |
| 物理学 | 0.8 | 209 / 508 | 上位41% |
| 教育訓練 | 0.8 | 392 / 508 | 上位77% |
| ビジネスと経営 | 0.7 | 438 / 508 | 上位86% |
| 工学 | 0.7 | 255 / 508 | 上位50% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.5 | 114 / 426 | 上位27% |
| 筋力 | 3.3 | 13 / 426 | 上位3% |
| 手腕の器用さ | 3.3 | 21 / 426 | 上位5% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.2 | 36 / 426 | 上位8% |
| 演算力 | 3.1 | 21 / 426 | 上位5% |
| 記憶力 | 3.1 | 54 / 426 | 上位13% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.1 | 31 / 426 | 上位7% |
| 腕と手の安定 | 3.1 | 33 / 426 | 上位8% |
| 腕や脚の動作速度 | 3.1 | 10 / 426 | 上位2% |
| 持久力(スタミナ) | 3.1 | 47 / 426 | 上位11% |
仕事内容
- 鉄筋コンクリート構造物の骨組みとなるかご状の鉄筋を加工して組み立てる。
- 設計図に基づいて使用する鉄筋の直径や長さ、本数などを書き込んだ加工帳を作成する。
- 鉄筋を指定の長さに切断するため、金のこ、バー・カッター、アセチレン・トーチを操作する。
- 鉄筋を曲げるため、ロッド曲げ機を操作する。
- 溶接装置を使用して、鉄筋を溶接する。
- 加工した鉄筋を工事現場に搬入するため、クレーンや重機を操作する。
- 設計図に従って鉄筋を組立て、結束線とペンチを使用して固定する。
- 鉄筋に錆び止めスプレーをかける
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新規学卒者の場合は高校や専門学校等に求人を提出し、ハローワークや求人サイトなどを通じた採用が行われる。また、新聞や求人専門誌などを通じた他の職業からの入職者もいる。 機械や重機の普及により、加工や取付けなど力仕事の比率は低くなっているが、重量物を扱う関係上ある程度の体力は必要である。 関連する資格として厚生労働省が定める技能検定の「鉄筋施工技能士」の資格があり、取得すると技術の証明となる。一定の規模以上の官庁工事には1級技能士の常駐が要求されていることから、技能士手当を支給している会社もある。職長あるいはグループリーダーとして現場をまとめていくには1級技能士の資格を持っていると有利である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒未満 | 0.5 |
| 高卒 | 0.4 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 大卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
関連する資格
- 1級鉄筋施工技能士
- 2級鉄筋施工技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「鉄工,製缶従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 330.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 767.9千円 |
| 平均年齢 | 41.5歳 |
| 平均勤続年数 | 12.1年 |
| 労働者数 | 6,337人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤270.9千円
- ≤309.7千円
- ≤343.2千円
- ≤358.8千円
- ≤434.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「建設・採掘従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率4.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人45.2千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比1.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
建設・採掘従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 建設・採掘60.6%
- 専門的・技術的職業10.5%
- 生産工程7.1%
- 輸送・機械運転6.3%
- サービス職業6%
- 運搬・清掃・包装等3.7%
- その他5.1%
この分類に入った人のうち、39.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
従業者の雇用形態は常用雇用が比較的多く、賃金については日給月給制が多く採用されているが、新規学卒者採用に当たって月給制に切り替えているところも増えている。賃金は本人の能力や地域によって差があり、熟練工になると、自分の能力に応じた出来高制にしている場合もある。 休日が天候や工事の進行状況に左右されることは避けられないが、日曜日の休業はほとんど定着し、正月休み、夏期休暇の長期化などによって労働時間短縮に向かっている。 従業員については、男性の割合が高くなっており、女性はごく少数となっている。 鉄筋業界は、入職後の早い時期から鉄筋施工技能士の資格取得を促す取組みや福祉共済制度等の福利厚生の充実など業界全体として雇用環境の改善に取り組んでいる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 解体工近さ 0.792
- 建築板金近さ 0.789
- 型枠大工近さ 0.788
- 建設・土木作業員近さ 0.765
- 建設機械オペレーター近さ 0.746
- 保温工事近さ 0.744
- とび近さ 0.744
- 大工近さ 0.738
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)