どんな職業か
建物の仕上げ職種の一つであり、屋根などの防水工事において防水層をつくる作業を行う。 建物において防水工事を必要とする部分は多く、一般に降雨水の建物への侵入経路や、生活及び産業等に必要な水を貯水したり、不要な水を排水したりする部分には必ず防水工事が必要である。 防水工は、防水層の種別あるいは工法の種別によって、それぞれ専門的な技量を必要とする。防水層の種別にはアスファルト系防水層、合成ゴム系防水層、塩化ビニル樹脂系防水層、酢酸ビニル樹脂系防水層、ウレタンゴム系防水層、アクリルゴム系防水層、FRP系防水層、セメント系防水に分けられ、工法も複数の種類がある。 防水層の種別あるいは工法の種別が増え、複数の防水層あるいは防水工法を施工できる技量が必要となっている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 3.6 | 363 / 498 | 上位73% |
| 読解力 | 3.4 | 321 / 498 | 上位64% |
| 指導 | 3.3 | 310 / 498 | 上位62% |
| 説明力 | 3.1 | 392 / 498 | 上位79% |
| 修理 | 3.1 | 66 / 498 | 上位13% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.0 | 205 / 498 | 上位41% |
| 他者との調整 | 2.7 | 367 / 498 | 上位74% |
| 文章力 | 2.7 | 392 / 498 | 上位79% |
| 資材管理 | 2.5 | 135 / 498 | 上位27% |
| 交渉 | 2.5 | 360 / 498 | 上位72% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 建築・建設 | 3.1 | 14 / 508 | 上位3% |
| 機械 | 1.7 | 112 / 508 | 上位22% |
| 事務処理 | 1.7 | 300 / 508 | 上位59% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.7 | 308 / 508 | 上位61% |
| 数学 | 1.6 | 115 / 508 | 上位23% |
| 人事労務管理 | 1.4 | 157 / 508 | 上位31% |
| 物理学 | 1.2 | 126 / 508 | 上位25% |
| ビジネスと経営 | 1.2 | 278 / 508 | 上位55% |
| 化学 | 1.1 | 139 / 508 | 上位27% |
| 経済学・会計学 | 1.1 | 213 / 508 | 上位42% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 筋力 | 3.3 | 17 / 426 | 上位4% |
| トラブルの察知 | 3.2 | 272 / 426 | 上位64% |
| 持久力(スタミナ) | 3.1 | 49 / 426 | 上位12% |
| 平衡感覚 | 3 | 28 / 426 | 上位7% |
| 手腕の器用さ | 3.0 | 68 / 426 | 上位16% |
| 指先の器用さ | 2.9 | 85 / 426 | 上位20% |
| 色の違いを見分ける力 | 2.8 | 91 / 426 | 上位21% |
| 近接視力 | 2.8 | 68 / 426 | 上位16% |
| 腕と手の安定 | 2.7 | 102 / 426 | 上位24% |
| 記憶力 | 2.7 | 277 / 426 | 上位65% |
仕事内容
- 屋根などの防水工事において防水層をつくる作業をする。
- 外壁の不具合を調査する。
- 外壁のサッシと壁のすきまに防水材を打ち込む。
- 外壁の防水工事をする。
- 屋根ふき材をつける前に、屋根から不要なものを取り除き、掃除をする。
- 屋根などにアスファルトや合成樹脂材を塗る、または張り付ける。
- 屋根などに防水フィルムや防水シートを敷いて固定する。
- 高所での作業をする。
- コーキング材を用いて、水回りやパネル・サイディングの目地を埋める。
- ベランダや屋上に防水材を塗布する。
- ガラス周りやサッシの目地、打ち継ぎ部などにシーリング工事を行う。
- 塗膜に防水施工を行う。
- アスファルトなど、高温の材料を扱う。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。必要な技能は、現場で働きながら身に付けていくのが一般的である。技能を習得するのに必要な年数は防水層の種別や工法の種別によって異なるが、早ければ2~3年、遅くても5年程度で一応の仕事はできるようになる。 入職後一定の実務経験を積んだ後に、厚生労働省の定める技能検定の「防水施工技能士」の資格を取得すると、技術の証明となる。 入職後に技能の向上を図り、更に経験を積むことによって、自営業者として独立、開業の可能性もある。 なお、防水工事の際にトルエンやキシレンなどの人体に有害な物質を含むウレタン溶剤などを用いることから、「危険物取扱者」、「有機溶剤作業主任者」などの資格を持っていることが望ましい。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.5 |
| 高卒未満 | 0.3 |
| 大卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.0 |
関連する資格
- 有機溶剤作業主任者
- 危険物取扱者(甲種)
- 危険物取扱者(乙種)
- 危険物取扱者(丙種)
- 1級防水施工技能士
- 2級防水施工技能士
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「建設・採掘従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率4.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人45.2千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比1.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
建設・採掘従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 建設・採掘60.6%
- 専門的・技術的職業10.5%
- 生産工程7.1%
- 輸送・機械運転6.3%
- サービス職業6%
- 運搬・清掃・包装等3.7%
- その他5.1%
この分類に入った人のうち、39.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
防水工事はビル建築の現場に多いため、防水工の就業地域は都市部が中心である。防水工事は、建設現場が主な仕事の場となる。 防水工の賃金は日給月給制が多い。現場によっては、出来高制による請負方式をとる場合もある。休日は週休二日制を進めているが、工期や工程の関係でやむを得ず休日に働く場合もある。 ビル等の新築工事とともに改修保全工事にも防水工が必要なため、今後も一定の需要が見込まれる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)