どんな職業か
住居や工場、事務所には給水管、排水管、ガス管、冷暖房換気装置、消火設備、排水処理施設や空気清浄装置などが必ず設けられているが、その配管工事を行う。 配管工は給水、排水などの配管を専門に施工する衛生配管工と、冷暖房などの配管を行う空調配管工に大別される。 両者とも、冷温水、蒸気、油などの流体を必要な場所へ送るために、管を切断したり、ねじ切りしたり、曲げたりして加工し、継手でつなぎ、弁などの付属品とともに所定の位置に取り付ける作業を行う。管の材料は、鋼、鋳鉄、銅、合成樹脂及びそれらの組合せなどがあり、管の接合法には、ねじ接合、溶接、接着などの方法がある。 衛生配管工は各種ポンプ、給湯機などの機械回りの配管、浴槽や便器、洗面化粧台をはじめ、各種衛生器具などの取り付け及びスプリンクラーなどのいわゆる消火設備の取付・配管作業を行う。 空調配管工はボイラー、冷凍機、空調機などの機械の据え付け、機械回り溶接配管などを行うほか、送風機や空気清浄機の据え付け、保守も行う。 配管工には、管工事業を自営している人と、企業に勤務している人とがあり、自営や企業内で管理的な立場にあるときには、資材の手配、作業員の手配なども重要な仕事になる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 3.7 | 355 / 498 | 上位71% |
| 修理 | 3.7 | 20 / 498 | 上位4% |
| 読解力 | 3.5 | 294 / 498 | 上位59% |
| 説明力 | 3.5 | 333 / 498 | 上位67% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.4 | 135 / 498 | 上位27% |
| 指導 | 3.2 | 334 / 498 | 上位67% |
| 他者との調整 | 3.0 | 311 / 498 | 上位62% |
| 文章力 | 2.9 | 371 / 498 | 上位74% |
| 交渉 | 2.8 | 295 / 498 | 上位59% |
| 設置と設定 | 2.8 | 154 / 498 | 上位31% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 建築・建設 | 3.0 | 16 / 508 | 上位3% |
| 機械 | 2.4 | 34 / 508 | 上位7% |
| 設計 | 2.0 | 53 / 508 | 上位10% |
| 数学 | 1.8 | 81 / 508 | 上位16% |
| 事務処理 | 1.7 | 292 / 508 | 上位57% |
| 人事労務管理 | 1.5 | 111 / 508 | 上位22% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.4 | 366 / 508 | 上位72% |
| 工学 | 1.4 | 110 / 508 | 上位22% |
| 生産・加工 | 1.3 | 163 / 508 | 上位32% |
| 物理学 | 1.3 | 98 / 508 | 上位19% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 201 / 426 | 上位47% |
| 筋力 | 3.2 | 25 / 426 | 上位6% |
| 手腕の器用さ | 3.1 | 53 / 426 | 上位12% |
| 持久力(スタミナ) | 3.1 | 52 / 426 | 上位12% |
| 指先の器用さ | 3 | 62 / 426 | 上位15% |
| 記憶力 | 2.9 | 163 / 426 | 上位38% |
| 腕と手の安定 | 2.8 | 73 / 426 | 上位17% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 2.8 | 101 / 426 | 上位24% |
| 平衡感覚 | 2.8 | 52 / 426 | 上位12% |
| 腕や脚の動作速度 | 2.8 | 51 / 426 | 上位12% |
仕事内容
- 給水管、排水管、ガス管、冷暖房換気設備、消火設備、排水処理施設、空気清浄装置の配管工事をする。
- 見積書を作成する。
- 必要な資材や道具を準備するために、図面を読んだり構造物を調べたりする。
- 現場の状況を調査し、配管の材料を選定する。
- 定規や水準器を使用して、パイプを敷設する位置を決めて印をつける。
- 手動工具と動力工具を使用して、構造物にパイプとパイプ取付部品を入れる開口部を取り付ける。
- スクリュー、ボルト、はんだ、プラスチック溶剤、コーキングを使用して、管材、管、取付部品を組み立てる。
- 手動工具と動力工具を使用して、パイプ組立品、取付部品、バルブと流し、便器、浴槽などの備品を取り付ける。
- パイプカッター、パイプねじ切り機、パイプ曲げ機を使用して、パイプを加工する。
- 配管や配管部品の溶接をする。
- 空調配管を施工する。
- ダクト配管を施工する。
- 断熱保温のための施工を行う。
- ガス消費機器を設置する。
- 年数劣化等の更新作業を行う。
- 漏れている箇所を見つけるためにパイプや衛生器具に水や空気を満たし、圧力計を観察する。
- 壊れた部品やパイプを交換または修理する。
- 排水溝の詰まりを直す。
- 作業員を指揮し、技術的な指導をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。入職して働きながら技能を身につけていくか、職業訓練校で所定の課程を修了した後に入職する。 関連する資格として厚生労働省の定める技能検定の「配管技能士」や「給水装置工事主任技術者」があり、資格を取得すると技術の証明となる。また、請負代金の額が4,000万円以上 (建築一式工事の場合は6,000万円以上)の建設現場に1名以上配置が義務付けられている「管工事施工管理技士」、溶接作業を行うために必要な「ガス溶接技能者」、消火栓設備の配管に関連する「消防設備士」の資格を取得すると、仕事の幅が広がる。 建築物は図面に基づいて様々な技能者の連携作業によって完成されるので、平面上に描かれた図面を立体としてとらえる能力や、関連する工事の手順についての知識が求められる。また、建築物は建築基準法、消防法など多くの法律の規制を受けるため、配管にかかわる法律の基本的な事項を身につけておく必要がある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.7 |
| 大卒 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
関連する資格
- 甲種消防設備士
- 乙種消防設備士
- ガス溶接技能者
- 1級配管技能士
- 2級配管技能士
- 3級配管技能士
- 1級管工事施工管理技士
- 2級管工事施工管理技士
- 給水装置工事主任技術者
- 1級管工事施工管理技士補
- 2級管工事施工管理技士補
給料
賃金構造基本統計調査では「配管従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 362.2千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 779千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13年 |
| 労働者数 | 7,843人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤293.4千円
- ≤311.4千円
- ≤336.8千円
- ≤388.4千円
- ≤507.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「建設・採掘従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率4.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人45.2千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比1.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
建設・採掘従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 建設・採掘60.6%
- 専門的・技術的職業10.5%
- 生産工程7.1%
- 輸送・機械運転6.3%
- サービス職業6%
- 運搬・清掃・包装等3.7%
- その他5.1%
この分類に入った人のうち、39.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
各地の建設工事現場で作業をするため働く場所は一定ではなく、数カ月から1~2年で建築物が完成すると、次の新たな工事を手がけることになる。毎日の作業も、建物の中を移動しながら行う。 就業者のほとんどが男性であり、女性は約2%と少数となっている(2016年2月時点*)。 賃金は、日給月給制が多い。労働時間は建設業の他職種と比べて大差ない。週休2日制を進めている会社が多い。 戸外の作業があるため、天候などによって工程に遅れを生じた場合や建物完成直前の一時期は、超過勤務や休日勤務になることもあるが、機械化が進み、天候に左右されない工夫が取られている。 新しい工法も開発され、効率化が進み、配管作業に伴う身体的負担は軽減されている。 また、水道管の老朽化や耐震化の遅れを改善する等の対策として、2018年に成立した水道法の改正に伴い、各地方自治体等が水道管の代替工事等を発注する件数が増加するものと見込まれ、配管工の需要が増加するとみられている。 *一般社団法人日本建設業連合会、女性技能者の現況等に関するアンケート調査結果
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)