どんな職業か
化学、物理、法医学等の専門知識を踏まえ、科学的な見地から犯罪捜査に関わる鑑定や研究等を行う。 業務内容の詳細は、各都道府県警察本部の科学捜査研究所により異なるが、主に専門知識の分野によって、化学科、物理科、法医科、文書科、心理科の5職種に分けられる。 「化学科」では、火薬や油類の鑑定、覚せい剤や大麻等の違法薬物や毒物の鑑定、微細証拠物の検査等を行う。 「物理科」では、出火事件等の原因究明、銃器や弾丸等の鑑定、脅迫電話等の音声鑑定、防犯カメラの画像解析等を行う。 「法医科」では、血液や毛髪等からのDNA型鑑定、白骨死体の復顔等を行う。 「文書科」では、脅迫文書等の筆跡鑑定、印影や印刷物の鑑定等を行う。 「心理科」では、ポリグラフによる鑑定、犯罪者プロファイリング等を行う。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 ポリグラフ、文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン、顕微鏡
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 読解力 | 6.0 | 4 / 498 | 上位1% |
| 科学的素養 | 5.5 | 1 / 498 | 上位1% |
| 傾聴力 | 5.4 | 42 / 498 | 上位8% |
| 説明力 | 5.4 | 21 / 498 | 上位4% |
| 論理と推論(批判的思考) | 5.3 | 10 / 498 | 上位2% |
| 新しい情報の応用力 | 5.3 | 6 / 498 | 上位1% |
| 文章力 | 5.0 | 47 / 498 | 上位9% |
| 指導 | 5.0 | 16 / 498 | 上位3% |
| 道具、機器、設備の選択 | 4.2 | 19 / 498 | 上位4% |
| 外国語を読む | 4.1 | 22 / 498 | 上位4% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 化学 | 4.1 | 2 / 508 | 上位1% |
| 生物学 | 4.0 | 2 / 508 | 上位1% |
| 物理学 | 3.8 | 1 / 508 | 上位1% |
| 日本語の語彙・文法 | 3.6 | 16 / 508 | 上位3% |
| 心理学 | 3.2 | 12 / 508 | 上位2% |
| 法律学、政治学 | 3.2 | 24 / 508 | 上位5% |
| 工学 | 3.1 | 12 / 508 | 上位2% |
| 数学 | 3.0 | 6 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 3 | 48 / 508 | 上位9% |
| 機械 | 2.7 | 21 / 508 | 上位4% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 4.6 | 1 / 426 | 上位1% |
| 記述理解 | 4.3 | 1 / 426 | 上位1% |
| 選択的注意(集中する力) | 4.2 | 2 / 426 | 上位1% |
| トラブルの察知 | 4.1 | 1 / 426 | 上位1% |
| 発話表現 | 4.1 | 3 / 426 | 上位1% |
| 演繹的推論 | 4.1 | 3 / 426 | 上位1% |
| 帰納的推論 | 4.0 | 3 / 426 | 上位1% |
| 発話理解 | 4.0 | 9 / 426 | 上位2% |
| 指先の器用さ | 3.9 | 3 / 426 | 上位1% |
| 演算力 | 3.7 | 2 / 426 | 上位1% |
仕事内容
- 化学、物理、法医学等の専門知識を踏まえ、科学的な見地から犯罪捜査に関わる鑑定や研究等を行う。
- 持ち込まれた証拠物件をそれぞれの専門分野に応じて調べる。
- 薬品や化学物質の成分を分析するために、分析装置を操作する。
- 毛髪や体液などから人物を同定するために、分析装置を操作する。
- 白骨死体の復顔をする。
- 犯人特定のためのモンタージュ写真の作成をする。
- 事件現場や証拠品の撮影をする。
- 赤紫外線写真の撮影をする。
- 写真やビデオ映像、音声の解析作業をする。
- 機械や自動車などの事故原因の究明をする。
- 筆跡鑑定をする。
- ポリグラフによる鑑定をする。
- 偽造紙幣の鑑定をする。
なるには
都道府県ごとに採用試験の状況は異なるが、専門職として採用され、科学捜査研究所に配属される。 採用人数は少なく、採用のない年もある。受験資格では、大学において、化学、物理学、生物学等の職種に関連ある学科を卒業した者(卒業見込みを含む)であることが条件となっている都道府県警察もある。 採用後、警察学校等で警察の組織や制度等について研修を受けた後、配属となる。その後も、専門知識や技術を高度に磨き上げるため、警察庁の科学警察研究所での研修制度等がある。 経験を積んで職階が上り、本部管理職に昇進する場合もある。 犯罪捜査の一端を担う仕事であり、常に迅速、正確、中立的な鑑定結果が求められる。どんな状況でも客観的に対応できる冷静さ、的確な判断力が必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 1.0 |
| 大卒 | 0.7 |
| 博士課程卒 | 0.4 |
| 高卒未満 | 0 |
| 高卒 | 0 |
| 専門学校卒 | 0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「機械検査従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 335.6千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,024千円 |
| 平均年齢 | 42.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13.2年 |
| 労働者数 | 7,753人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤263.7千円
- ≤293.9千円
- ≤314.2千円
- ≤355.1千円
- ≤407.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
警視庁や各道府県警察本部の刑事部に設置される科学捜査研究所に配属される。 労働条件は、原則として一般の公務員と同様である。基本の勤務形態は、平日勤務の週休二日制であるが、鑑定のため夜間又は休日に対応する場合があり、事件や事故の発生に備えて当直勤務をする都道府県警察もある。 司法制度改革を踏まえ、捜査における科学的な鑑定の重要性は高まっている。最新の高度な技術を修得するために、常に研修や研究が必要となっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- バイオテクノロジー研究者近さ 0.755
- 細胞検査士近さ 0.711
- バイオテクノロジー技術者近さ 0.689
- 医療機器開発技術者近さ 0.671
- 医薬品製造近さ 0.660
- 分析化学技術者近さ 0.660
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.657
- 薬学研究者近さ 0.637
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)