どんな職業か
製材工場、製材所において、国内で生産された原木や、海外から輸入された原木を用途に応じて、製材機械により板や角材等の材木にする。 製材の工程は、製材工場等の規模、使用する丸太、木取り、製品の内容によって異なるが、一般に材木製造の仕事は、その内容によって「土場(どば)作業」、「送材車ハンドルマン」、「腹押(はらおし)」、「はな(先)取」、「選別格付」、「のこ目立(めたて)」などに大別される。工場での自動化が進み、一人でいくつかの工程を受け持つことも多くなっている。 作業の流れは、まず、「土場作業」で入荷した丸太を木の種類や太さ、長さ、品質によって仕分けし、クレーンやフォークリフトを使って、貯木場に積みそろえる。次に、「送材車ハンドルマン」が丸太を台車にのせ、装置を操作して、帯のこで縦に丸太を大割りする。 大割りされた木材はさらに、機械のこを使って板や角材に切り分け(小割り)し、決められた寸法に仕上げる。このテーブル式機械を使用して小割りする工程では、一般的に、機械のこの片側から材料を送り込む「腹押」、のこ挽きされてくる材料を受け取る「はな取」の工程がある。最後に、製品を寸法、使い道、品等別に検査、仕分けする「選別格付」の工程がある。この他に、のこの調整やのこ歯の研磨を行う「のこ目立」の仕事が必要である。「のこ目立」は、様々な種類の木材をどの機械で、どのように能率よく挽き、材木にするかを考慮しながら目立てを行うため、熟練した技能が要求される。 また、製品を乾燥装置に入れて人工的に乾燥する、「蒸気式乾燥機」「除湿式乾燥機」「減圧式乾燥機」を用いて、品質を均質にしてから出荷する場合も増えている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 製材機械、クレーン、フォークリフト、台車、帯のこ、テーブル式機械、蒸気式乾燥機、除湿式乾燥機、減圧式乾燥機、作業中の保護具(耳せん、防じんマスク、ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 道具、機器、設備の選択 | 3.1 | 175 / 498 | 上位35% |
| 操作と制御 | 2.9 | 96 / 498 | 上位19% |
| 修理 | 2.9 | 96 / 498 | 上位19% |
| 傾聴力 | 2.8 | 458 / 498 | 上位92% |
| クオリティチェック | 2.8 | 155 / 498 | 上位31% |
| 読解力 | 2.7 | 428 / 498 | 上位86% |
| 指導 | 2.7 | 421 / 498 | 上位85% |
| 資材管理 | 2.7 | 109 / 498 | 上位22% |
| 他者との調整 | 2.6 | 388 / 498 | 上位78% |
| 継続的観察と評価 | 2.5 | 362 / 498 | 上位73% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生産・加工 | 2.6 | 47 / 508 | 上位9% |
| 機械 | 2 | 75 / 508 | 上位15% |
| 建築・建設 | 1.6 | 51 / 508 | 上位10% |
| 工学 | 1.6 | 89 / 508 | 上位18% |
| 数学 | 1.5 | 133 / 508 | 上位26% |
| 事務処理 | 1.5 | 339 / 508 | 上位67% |
| 設計 | 1.5 | 97 / 508 | 上位19% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.4 | 368 / 508 | 上位72% |
| 物理学 | 1.2 | 113 / 508 | 上位22% |
| 販売・マーケティング | 1.2 | 243 / 508 | 上位48% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3 | 361 / 426 | 上位85% |
| 手腕の器用さ | 2.8 | 97 / 426 | 上位23% |
| 記憶力 | 2.8 | 206 / 426 | 上位48% |
| 筋力 | 2.8 | 92 / 426 | 上位22% |
| 腕と手の安定 | 2.8 | 80 / 426 | 上位19% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 2.8 | 111 / 426 | 上位26% |
| 手首と指の動作速度 | 2.7 | 65 / 426 | 上位15% |
| モノの見え方に関する想像力 | 2.7 | 151 / 426 | 上位35% |
| 選択的注意(集中する力) | 2.7 | 270 / 426 | 上位63% |
| 指先の器用さ | 2.7 | 120 / 426 | 上位28% |
仕事内容
- 製材工場、製材所において、国内で生産された原木や、海外から輸入された原木を用途に応じて、製材機械により板や角材等の材木にする。
- 入荷した原木を樹種や太さ、長さ、品質によって仕分けし、所定の長さに電動のこぎりで切断する。
- 貯木場に積み揃えるためにクレーンやフォークリフトなどの荷役運搬機械の操作をする。
- 貯木場の在庫量を報告するために、丸太の受払日報を作成する。
- 丸太の皮を剥ぐ機械を運転する。
- 丸太から、どのような用途、品質の木材をどれだけ生産できるか判断する。
- 丸太を台車にのせてある程度の大きさに縦挽き(大割り)するために、製材機を操作する。
- 丸太から大割りされた木材を、所定寸法に仕上げていくために、どのようにのこ入れするかを決め、機械のこを操作する。
- 二人一組となって、機械のこの片側から材料を送り込み、のこ挽きされてくる材料を受け取る。
- 乾燥装置により製材品を乾燥させる。
- 生産された様々な材木を寸法別、用途別、品質別に検査し、仕分けする。
- 製材品に、樹種、等級、寸法、工場名などを表示して結束あるいは梱包する。
- 材木にカビ止め加工などの薬剤を塗ったり浸漬の加工をする。
- 電動工具を使って、木材を研磨する。
- 機械やスプレーを用いて、木材に塗装を施す。
- 挽き材に使用する帯のこや丸のこなどの調整やのこ歯の研磨をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般には、入職後に仕事をしながら技能を身につけていく場合が多い。一人前になるには、目立の仕事の場合で5~7年、それ以外の職務では3~5年といわれているが、「はな取」は、未経験者であっても比較的容易にできる。 関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「機械木工技能士」や公益社団法人 日本木材加工技術協会が認定する「木材乾燥士」「木材接着士」「木材切削士」などがある。 材木製造の仕事は、一日中立ち作業で、しかも機械を使う作業が多いため、一定の体力と機敏な動作、作業を安全に行う注意力が求められる。 また、材木製造は、各工程で2~3人の班を編成して行う場合が多く協調性も求められる。さらに、製材機械は自動化のために色々な装置が加わり、複雑になっていく傾向にあるため、機械を扱う場合は、機械や電気、油圧・空圧機構などについて興味を持てる人であることが望ましい。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 大卒 | 0.3 |
| わからない | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- 木材加工用機械作業主任者
- 1級機械木工技能士
- 2級機械木工技能士
- 木材乾燥士
- 木材接着士
- 木材切削士
給料
賃金構造基本統計調査では「木・紙製品製造従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には2の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 293.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 679.4千円 |
| 平均年齢 | 44歳 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 労働者数 | 17,364人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤255.4千円
- ≤274.5千円
- ≤289.4千円
- ≤307.3千円
- ≤380.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「生産工程従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.8%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人99.9千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比8.5%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比9.5%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
生産工程従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 生産工程60.3%
- サービス職業13%
- 専門的・技術的職業6.3%
- 販売5.3%
- 運搬・清掃・包装等4%
- 事務3%
- その他6.7%
この分類に入った人のうち、39.7%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
製材工場等は、内陸の森林地帯や木材の集散地、木材が輸入される港湾地帯の工業団地などに多い。 賃金、労働時間等の労働条件は、職場によって異なり社内規定による。 作業環境は、機械を扱う場合、機械の騒音が発生し木粉の飛散する場所で働くので、必要に応じて耳せんや防じんマスクなどの防具を着ける。なお、このような作業環境も、局所排気装置を用いて除じんすることなどにより、次第に改善されつつある。 また、丸太などの大きな材料を取り扱い、同時に機械作業に伴う危険性もあるので、安全装置の使用や作業手順の遵守などの安全対策が必要となる。 国は3階建て以下の公共建築物を原則として木造にすることを目標に掲げるなど、公共建築物の木造化を進めている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 家具製造近さ 0.861
- 溶接工近さ 0.835
- 汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)近さ 0.785
- 建具製造近さ 0.784
- 石工近さ 0.776
- 金属プレス工近さ 0.771
- 紡績機械オペレーター近さ 0.770
- 大工近さ 0.761
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)