どんな職業か
日本に対する侵略を未然に防止するとともに、万一侵略があった場合に対処する。また、大規模な自然災害などに対応して、人命や財産の保護にあたる。 職種には、地上戦闘の骨幹部隊である普通科、戦車部隊と偵察部隊を持つ機甲科、火力戦闘部隊である特科などがある。またそれ以外にも、「自己完結能力」を備えているため、一般社会と共通する職種が自衛隊内に存在する。土木・通信などのインフラ整備、輸送、航空、衣食住、医療、警務、会計などさまざまな職種があり、所属する部隊の中で役割を果たす。例えば、需品科は、食事、燃料や衣服の補給・整備、給水・入浴・洗濯などを行う。通信科は、各種の通信機器を用いて部隊間の指揮連絡のために通信の確保、写真・映像の撮影・処理などをする。武器科では、火器や戦車などの補給・整備を行う。 また、有事に備えて、さまざまな準備、訓練を行う。 災害現場に派遣された場合などは、昼夜交替制で人命救助にあたる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 通信機器、火器、戦車、大型、中型、準中型、特殊自動車等(普通免許だけでは運転できないもの)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.4 | 215 / 498 | 上位43% |
| 指導 | 4.3 | 81 / 498 | 上位16% |
| 他者との調整 | 4.2 | 98 / 498 | 上位20% |
| 読解力 | 4.1 | 185 / 498 | 上位37% |
| 説明力 | 4.0 | 223 / 498 | 上位45% |
| 文章力 | 4 | 184 / 498 | 上位37% |
| 他者の反応の理解 | 3.8 | 180 / 498 | 上位36% |
| 説得 | 3.7 | 171 / 498 | 上位34% |
| 時間管理 | 3.7 | 90 / 498 | 上位18% |
| 継続的観察と評価 | 3.7 | 154 / 498 | 上位31% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 教育訓練 | 2.7 | 24 / 508 | 上位5% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.4 | 15 / 508 | 上位3% |
| 通信技術 | 2.3 | 22 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.1 | 176 / 508 | 上位35% |
| 法律学、政治学 | 2.1 | 59 / 508 | 上位12% |
| コミュニケーションとメディア | 1.9 | 105 / 508 | 上位21% |
| 輸送 | 1.7 | 42 / 508 | 上位8% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.7 | 183 / 508 | 上位36% |
| 社会学 | 1.7 | 92 / 508 | 上位18% |
| 人事労務管理 | 1.6 | 79 / 508 | 上位16% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 持久力(スタミナ) | 3.7 | 4 / 426 | 上位1% |
| トラブルの察知 | 3.3 | 208 / 426 | 上位49% |
| 筋力 | 3.2 | 21 / 426 | 上位5% |
| 平衡感覚 | 3.2 | 17 / 426 | 上位4% |
| 奥行きの知覚(遠近感覚、深視力) | 3.2 | 18 / 426 | 上位4% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.1 | 49 / 426 | 上位12% |
| マルチタスク | 3.1 | 79 / 426 | 上位19% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.0 | 46 / 426 | 上位11% |
| 聴覚の感度 | 3.0 | 27 / 426 | 上位6% |
| 聴覚的注意(特定の音を聞き分ける力) | 3.0 | 18 / 426 | 上位4% |
仕事内容
- 日本の平和と安全を保つため、外国の侵略を未然に防止し、万一侵略があった場合に対処する他、大規模な自然災害などに対応し、人命や財産の保護にあたる。
- 陸上における侵略に対する防衛を行う。
- 機材の操作、整備、運用などの訓練を受けて必要な知識や技術を習得する。
- 銃器の取り扱い方法の習得と手入れをする。
- 戦車の操縦や射撃の方法を習得する。
- 実弾を発射する演習をする。
- 各種の通信機器を用いて部隊間の指揮連絡のために通信を維持し、運営する。
- 大規模な災害が発生した場合に、命令を受けて出動し、救出活動や復興活動を行う。
- 大規模な災害が発生した場合に、公共の秩序維持にあたる。
- 海外で復興支援、秩序維持、後方支援を行う。
- 派遣先の情勢を分析する。
- 駐屯地の警備にあたる。
- テロへの対策や、テロを想定した訓練を行う。
- 犯罪の捜査を援助する。
- 要人を警護する。
- 部内の秩序を維持するため、必要に応じて他の隊員を指導する。
- 後輩や部下を教育し、育成する。
- 装備品の研究開発を行う。
- 日常的に体力練成をする。
- 様々な技能に対応する免許や資格を錬成する。
- 行政機関や関係機関と調整・連携する。
- 文書の作成・管理など、事務的な業務を行う。
- ポスターやインターネットを利用した募集・広報を行う。
なるには
中学、高校、大学などを卒業し、自衛官の採用試験に合格する必要がある。 採用種目は大卒者又は院卒者の場合、「一般幹部候補生」を選択できる。それ以外にも、18歳以上33歳未満の者であれば「一般曹候補生」や「自衛官候補生」の試験を受け陸上自衛官を目指すことができる。 また防衛大学校や防衛医科大学校医学科及び看護学科、高等工科学校から陸上自衛官を目指すことも可能である。 このほか、大学の理学部、工学部の3・4年次又は大学院修士課程に在学している者を対象とする「貸費学生」制度がある。これは、卒業後、専攻した学術を活かして引き続き自衛隊に勤務する意思を持つ者に対し防衛省より学資金が貸与されるものである。また、「予備自衛官補(一般・技能)」がある。 なお受験資格には学歴や免許、年齢のほか、身体条件もある。 入職後は、各入職経路や選択した種目によって異なるが、様々な教育を数か月~2年間受けた後、各部隊に勤務する。 自衛官の業務は多岐にわたり、職種は希望、適性などにより決定される。各種のスキルや資格を必要とするものが多いが、必要な知識、技能のほとんどは、自衛隊内の教育機関で習得することができる。試験・講習等を通じて外部でも通用する各種の資格(運転、操縦、通信、危険物取扱、医療、情報処理)も取得できる。 活動の特性上、集団で活動することが多い。部隊として連携し、組織的に行動することが求められる。連帯感や忍耐力、国を守るという責任感も大切である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.9 |
| 大卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
| わからない | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「警備員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には10の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 279.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 403.4千円 |
| 平均年齢 | 51.6歳 |
| 平均勤続年数 | 11.1年 |
| 労働者数 | 19,696人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤231.2千円
- ≤250.3千円
- ≤270.9千円
- ≤284.1千円
- ≤339.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「保安職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人8千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比0.9%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
保安職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 保安職業23.6%
- 運搬・清掃・包装等16.7%
- サービス職業14.5%
- 販売12.1%
- 事務8.8%
- 生産工程7.7%
- その他16.6%
この分類に入った人のうち、76.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
自衛官は特別職の国家公務員である。教育期間中から給料が支払われ、営舎内の居住者には食事や被服も支給される。任務の特殊性を考慮し一般職の国家公務員とは別の自衛官俸給表により給与が定められている。 勤務体制は、勤務地により異なるが原則として1日7時間45分で完全週休2日となっている。職種により交代制で勤務する場合もある。 防衛大学校や防衛医科大学校、高等工科学校生にも、学生手当が支給される。 女性自衛官の職域拡大や採用数増加に努めており、女性の割合は増加傾向である。 近年では大規模な自然災害などでも自衛隊の果たす役割への期待が大きくなっているほか、国連の平和維持活動や国際緊急援助活動など、国際社会での活躍の場も広がりつつある。 陸上自衛隊の駐屯地、分屯地は全国に163箇所、約13万1千人の隊員が任務にあたっている(2025年3月現在)。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 航空自衛官近さ 0.840
- 海上自衛官近さ 0.837
- 消防官近さ 0.832
- 海上保安官近さ 0.775
- 救急救命士近さ 0.771
- 警察官(都道府県警察)近さ 0.697
- 航海士近さ 0.656
- 鉄道線路管理近さ 0.647
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)