どんな職業か
火災や交通事故更に地震、水害などのさまざまな災害現場に急行し、火災の消火や人命救助にあたる。 24時間交替制で消防署に待機し、119番通報による災害発生の連絡を受けて、消防車で現場に出場する。 火災の場合には、ポンプ車を消火栓や防火水槽などの消防水利付近に停め、消防車の中から吸管を伸ばし、吸水を行う。空気呼吸器を背負って建物内に入り、室内を注水しながら、逃げ遅れた人がいないかどうか確認を行う。高所に逃げ遅れた人がいる場合には、はしご車の梯体を伸ばして救出を行う。石油や化学薬品などの危険物火災の場合には、化学車などから泡消火薬剤を使用して消火する。鎮火の後には、焼け残ったものから再び火が出ることがないように、水をかけて完全に消火する。火災現場を検証し、原因の調査なども行う。 交通事故の場合には、救助資器材を活用して事故車両のドアをこじ開けたり、車体を切断するなどして、車内に取り残された要救助者を救出する。水難救助や山岳救助に出動することもある。 出動のないときには、事務処理、機材の整備点検、消火や救助の訓練を行う。夜間には仮眠もとる。 また、火災予防にかかわる消防職員は、ビルや建物などに赴いて火災報知器やスプリンクラーなどの防災設備の設置状況の検査や改善指導を行う。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 ポンプ車、化学車、空気呼吸器、救助資器材、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.7 | 159 / 498 | 上位32% |
| 指導 | 4.4 | 71 / 498 | 上位14% |
| 説明力 | 4.3 | 171 / 498 | 上位34% |
| 文章力 | 4.2 | 156 / 498 | 上位31% |
| 説得 | 4.1 | 84 / 498 | 上位17% |
| 読解力 | 4.0 | 209 / 498 | 上位42% |
| 他者との調整 | 4.0 | 134 / 498 | 上位27% |
| 他者の反応の理解 | 3.8 | 156 / 498 | 上位31% |
| 対人援助サービス | 3.8 | 76 / 498 | 上位15% |
| 交渉 | 3.8 | 122 / 498 | 上位24% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 教育訓練 | 2.8 | 20 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.5 | 108 / 508 | 上位21% |
| 医学・歯学 | 2.4 | 57 / 508 | 上位11% |
| 法律学、政治学 | 2.2 | 51 / 508 | 上位10% |
| 人事労務管理 | 2.2 | 31 / 508 | 上位6% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.1 | 29 / 508 | 上位6% |
| コミュニケーションとメディア | 1.8 | 130 / 508 | 上位26% |
| 通信技術 | 1.8 | 56 / 508 | 上位11% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.6 | 221 / 508 | 上位44% |
| 化学 | 1.5 | 71 / 508 | 上位14% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 持久力(スタミナ) | 3.8 | 3 / 426 | 上位1% |
| トラブルの察知 | 3.7 | 58 / 426 | 上位14% |
| 筋力 | 3.6 | 3 / 426 | 上位1% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.6 | 6 / 426 | 上位1% |
| マルチタスク | 3.3 | 24 / 426 | 上位6% |
| 平衡感覚 | 3.3 | 10 / 426 | 上位2% |
| 発話表現 | 3.2 | 142 / 426 | 上位33% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.2 | 60 / 426 | 上位14% |
| 発話理解 | 3.1 | 136 / 426 | 上位32% |
| 記憶力 | 3.1 | 62 / 426 | 上位15% |
仕事内容
- 火災や交通事故、地震、水害などのさまざまな災害現場に急行し、消火や地震などの被害の軽減、人命救助にあたる。
- 災害発生の通報を受け、消防車で現場に急行する。
- 火災の状況を把握し、ホースを延ばして放水し、消火活動を行う。
- 建物内に入り、内部から注水しながら、逃げ遅れた人がいないかどうか確認する。
- 逃げ遅れた人を救助するために、はしご車を使用したり、建物の中に入る。
- 傷病者を現場から救出し、応急手当を施し、医療機関に搬送する。
- 火災後の現場検証を行い、火災原因を調べる。
- 消火活動や救助活動の訓練をする。
- 消防機械などを保守点検する。
- 事業所、百貨店、ホテルなどで、非常口や消火設備が備えられているか検査を行い、改善を指示する。
- 防火や防災、消火活動に関する講習会や消防訓練を開催し、地域の防災意識の啓発をする。
- 火事を未然に防ぐため、地域をパトロールする。
- 人工呼吸法などの一次救命措置講習会を地域住民を対象に開催する。
- 地域の消防団員と交流する。
- 国や近隣自治体と必要な連絡・調整を行う。
- 各種届け出を受理し、内容を審査する。
- 業務のマニュアルを作成する。
- 講習会や勉強会に出席し、知識や技能を習得する。
- 消防施策を企画・立案する。
- 隊員の教育・育成を行う。
- 隊員のメンタル面でのサポートを行う。
なるには
消防組織は市町村単位で運営されているため、公務員試験(消防職員採用試験)に合格し、採用されることが必要である。採用後は、都道府県などに設置された消防学校に入学し、半年から1年かけて、消防法など消防にかかわる基礎的な知識、消防活動に必要な実務的な知識、消火の技術や機材の扱い方などの実務的な訓練を受けて、各消防署に配属される。危険物や人命救助にかかわる専門的な教育を受けてから、特別な勤務に就く場合もある。 危険を伴う仕事のため、何よりも体力が必要である。そのため、採用基準として、身長、体重、視力などの条件が求められる場合が多い。採用試験の際には、体力検査も実施される。 キャリア形成については、自治体の規模により最大10段階の階級制度がある。必要な勤続年数が満たされると昇進試験を受けることができる。現場での経験を積み、昇進試験に合格することで「消防士」から「消防士長」や「消防司令」などに昇進していく。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 高卒 | 0.6 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
| わからない | 0.0 |
関連する資格
- 救急救命士
- 甲種消防設備士
- 乙種消防設備士
給料
賃金構造基本統計調査では「警備員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には10の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 279.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 403.4千円 |
| 平均年齢 | 51.6歳 |
| 平均勤続年数 | 11.1年 |
| 労働者数 | 19,696人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤231.2千円
- ≤250.3千円
- ≤270.9千円
- ≤284.1千円
- ≤339.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「保安職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人8千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比1.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比0.9%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
保安職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 保安職業23.6%
- 運搬・清掃・包装等16.7%
- サービス職業14.5%
- 販売12.1%
- 事務8.8%
- 生産工程7.7%
- その他16.6%
この分類に入った人のうち、76.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務体制は、交替制勤務と毎日勤務とに分かれる。交替制勤務は、消火活動にあたる職員が交替で24時間勤務にあたる。当番と非番を繰り返し、交替で休みを取る。週の平均勤務時間は38時間45分となる。毎日勤務は、予防にかかわる職員が昼間の勤務にあたる。多くの場合、週38時間45分勤務で週休2日制となる。 待遇については、職務の特殊性や危険性が考慮され、各市町村の条例で定められている。 命をかけて人命を救う職業であり、勤務時間中は気が休まることはない。体力が必要な仕事である。 現在、当番と非番を組み合わせた二部制の勤務が主流であるが、当番、非番、日勤を組み合わせた三部制導入の動きもある。消防本部は全国に720あり、1,716の消防署が設置されている。消防職員数は16万8,898人で、このうち女性は6,705人である。消防職員数は年々増加している(2024年4月現在*)。 *総務省消防庁 令和6年版 消防白書の概要
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 救急救命士近さ 0.913
- 陸上自衛官近さ 0.832
- 海上自衛官近さ 0.815
- 警察官(都道府県警察)近さ 0.795
- 海上保安官近さ 0.772
- 航空自衛官近さ 0.772
- 鉄道線路管理近さ 0.705
- 作業療法士(OT)近さ 0.676
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)